こんにちは。大人のおしゃれ塾、田中です。
2020年のコロナからまる3年。
その間、手術したこともあって、外食する状況には、なかなかなりませんでした。
数えてみたらお茶が3回、食事が9回。
テイクアウトは結構したのですが、店での食事は感染リスクもあって控えるようにしていました。
そんな数少ない外食ですが、少ないからこそ「満足できたか出来なかったか」の記憶が鮮明で、今日は外での食事の満足度について考えてみたいと思います。
満足度が高かったお店の特徴
飲食したお店の内訳は、麺類、定食(タイムランチ)、焼き肉、丼物、お好み焼き、イタリアン、スイーツ、ドリンクといった内容です。
日々、血圧を記録する際に手帳にメモっているので確かです(笑)
食事9回のうち、非常に満足度が高かったのは、三次で食べたハンバーグ定食!
もののけミュージアムの隣のお店【もののけダイニング】でした。確か¥1,100だったと思います。
写真ではその素晴らしさが伝えきれていないのですが、とにかく出来立てアツアツで、ハンバーグの味とボリュームはもちろん、付け合わせの野菜が半端なく美味しいのですね。
ただ添えてあるのではなく、一品料理としても成り立つくらいの味わいです。
料理人というか、お店の心意気にいたく感動しました。
次に満足度が高かったのは音戸の釜揚げしらす丼です。
こちらは気取らないというか、プレハブ小屋のお店なのですが、何といっても「しらす」のボリュームがすごいです。
「しらす」ってスーパーで購入しても結構お高いですが、それが「これでもか」といういうくらいご飯に乗っかっているのですからたまりません。
しかも添えられた味噌汁のなんと具沢山なこと!しかも美味しい!これで値上げ後でも¥680ですから嬉しいですよね。もうお腹いっぱいです。
【ちりめん食堂】さんの太っ腹なサービスにやられました。
三番目に満足感が高かったのは通院帰りに入ったインド料理のお店【TAJ(タージ)】です。
安佐北区の可部にあります。
12時過ぎに診察が終わって、あまりの空腹に病院の隣にあるこのお店に入りました。
店内は広々しています。
内装は控えめにエスニックな感じ。
タイムランチが¥890でした。
カレーは9種類の中から選べます。辛さも5~6段階くらいありました。
お水を持ってきてくださった店員さんに相談して、今回は「豆腐ときのこのカレー」にしました。辛さは普通です。
ナンかライスか選べるのですが、どちらも量が多いとのことで、ナン+ライスにしました。(ナンは持ち帰ることもできるそうです)
写真を撮り忘れましたが、お水はきれいなブルーの透明なグラスに入っていて、しかも氷は砕いたもの。これって、すごくないですか、¥890のタイムランチで。
注文後すぐにグリーンサラダが来て、その後7~8分後に、カレーとナン+ライスが来ました。
インド料理というと大きなトレーに全部が乗せられているイメージですが、こちらのカレーは陶器の深皿に注がれていて(敷皿もあり)それぞれが別々に供されるというスタイルでした。
カレーは量もたっぷりでとても美味しかったです。お米の炊き加減もgood!
ナンはお店によっては甘さが強すぎるものがありますが、こちらのはあっさりしていていて食べやすかったです。
食事が終わった絶好のタイミングで、コーヒーが運ばれてきました。
ドリンクもセットになっていて、コーヒー(アイスorホット)以外にコーラ、ジンジャーエール、ウーロン茶、オレンジ、さわやか白ぶどうから選べるようになっています。
このコーヒーにやられたのですね。
カップはもちろんソーサー(受け皿)まで温めてあるのです。さすがにミルクや砂糖は備え付けのものでしたが、こんなに熱いままでコーヒーが供されるのは、専門店でも期待外れなこともあるというのに大変驚きました。
熱いものを熱い状態でだすのは言うは易く行うは難しです。
税込¥890のランチでここまでのサービスが行われるとは、本当にご馳走様という感じでした。
同じような驚きはイオンモール府中のフードコートで食べた韓国冷麺にもありました。
お店の名前は覚えていないのですが、ステンレスの容器が凍るほど冷やしてあって、麺も具材もスープも極冷え!とても美味しかったです。
確か¥900くらいでフードコートにしては高い方かもしれませんが、納得のいく味わいでした。
ここまで書いてきて思うのは、予想を裏切る感動があると一気に満足度が高まりますね。
価格が安いとさらに感動が深まりますが、安くない場合でも「さすがにプロだな」と思わせる美味しさだったり、提供の仕方があると、その価格にも「なるほど」といった感情が生まれます。
満足度が低かったお店の特徴
一方、特別悪いわけではないけれど、ここにはもう来ないな、と思うお店もあります。
例えばA店のお好み焼き¥1100を例にあげましょう。
麺はパリパリに焼き焦がすタイプ。肉も卵もネギも普通の分量。
ここまでは可もなく不可もなくなのですが、問題はお好みソースの量。お皿の周囲が海になるほどかかっているのです。それが麺に染みて味が濃いこと濃いこと。。。水でゆすいで食べたいくらいでした。
次はB店、街の小さなカフェです。
そこのランチは¥1,100。ワンプレートに汁物というスタイルなのですが、ヘルシー過ぎて食べた感じがしないのですね。
ご飯は五穀米でしょうか、お子様ランチ風に盛ってあります。その横には小振りなメインディッシュ、野菜、和え物がちまちまと飾られています。
全体として500キロカロリーもないのではないでしょうか。ヘルシーなのは良いことですが、日頃がっつり食べることのない私でも食べた気がしません(涙)
これで食後のコーヒーがあればまだしもですが、ないのですね~。
期待外れというか、物足りなさが残りました。
こういう不満が残るお店というのは、お客様への目線が足りていない気がします。
A店の場合は、健康志向の昨今、ソースは控えめにし、あとは卓上のソースでお客様に調節していただく、B店の場合は見た目ばかりでなく味やボリュームについて見直しを行う、そういった配慮が必要ではないかと思いました。
外食とファストファッション
この3年、私が外食する機会があったのは、会食が目的だったり、食事時間に外出中だった場合なのですが、それにしても外食はもちろん、いろいろなものが値上がりしていますね~。
ケーキなど手土産にと思っても値段の高さに驚いてしまいます。
店頭に並ぶパンも高くなりました。
小麦をはじめ材料費の高騰、人件費を思えばそれも仕方ないと思いますが、食べるものは自分で作れば栄養のバランスがとりやすいですし、何より経済的です。
一方、服はどうでしょうか?
戦後のもののない時代や、既製服が普及し始めた1970年代初頭には「服?作った方が安いでしょう」ということが言われていました。
今、そのようなことを言う人はいないと思います。
作れる人がいないのもありますが、たとえ作れたとしても作った方が安いとは思えない時代になりました。
そのくらい安価なファストファッション隆盛の時代となっています。
ユニクロの商品は、定価がいつのまにか1000円程度、値上がりしていましたが、それでも1か月後には値下げが行われ、最終的には¥1,290とか¥790になったりします。
これってお好み焼きやタイムランチの価格ではありませんか。
お好み焼きやランチは食べたら胃の中、見えなくなってしまいますが、服はいつまでも「かたち」として残ります。
そんな服が格安で買えるのは、ひとえに海外で生産に携わっている縫製工の労働のたまものです。
服作りにはとにかく時間と手間がかかります。国内で規定の最低賃金を支払う形態で生産したら、とても今の価格では購入できないでしょう。
生産国との経済格差があってこそ、服を安く買うことができています。
生産国は生産国で、労働環境など問題点も多い状況ですが、この産業がなくなればなくなったで失業問題も起こるでしょう。
この恩恵がいつまで続くかわかりませんが、格安の服を見るたびに、あるいは100円ショップに並ぶ商品を見るたびに、ものの値段の価値基準が安い方に引っ張られているのを感じます。
そんな安いものに囲まれていると、外食の値段にシビアにならざるを得ない状況が起こってきます。
食べ物も作る側に回って考えれば、手間ひま、光熱費をかけて作るのですから、それに見合う代金を請求したいと思うのは当然でしょう。
それを客の側がどう感じるか。
安ければそれで良いかというとそれも違っていて、要は満足度のような。
提供するサービスに「ずれ」があるとサービスにはならないということを、今回、外食の価格と満足度について書きながら実感しました。
みなさんはどう思われましたかね。