リニューアルオープンしたアルパーク西棟の無印良品。店内の様子と気になった問題。

こんにちは。大人のおしゃれ塾、田中です。

2022年4月22日にリニューアル・オープンした無印良品アルパーク広島店。

平日の6月22日にJR利用で行ってきました。

私の住む安佐北区からは、芸備線から山陽本線に乗り換えて約40分で新井口駅に到着!

新井口からは動く歩道がありますから、けっこう楽にお店に着きます。

オープンしてから早2か月、世界最大という6,200㎡の店内は一体どんな様子なのでしょうか。

2Fは広大な住居用品売り場

「動く歩道」を利用した場合、無印良品の入り口は2Fから。

入り口横には花屋さんがあって、色とりどりの鉢植えがセンス良く並んでいました。

一歩、店内に入るとすぐ右手には無印良品の『IDÉE(イデー)』があります。

無印良品『IDÉE(イデー)』

イデーは、もともとは1975年設立の別会社で、2006年に無印良品を経営する「良品計画」の傘下に入りました。

2006年といえば、良品計画が国際デザインコンペ「MUJI AWARD 01」を開催した年です。

このコンペでは「未来のくらしに続くデザイン」をテーマに、衣・生・食・住にまつわるデザインをジャンル問わず募集しました。

その前年には、良品計画は、世界的に権威のある「iFデザイン賞・プロダクト部門」で5つの「金賞」を受賞しています。

さらに2007年には「MUJI 東京ミッドタウン」と「MUJI SOHO」米国1号店、続く2008年には都市型旗艦店「MUJI新宿」「MUJI銀座松坂屋」をオープン。

つまり、イデーを傘下に置いた頃の良品計画は、それだけ❝勢いがあった❞ということですね。

良品計画に限らず(この頃の日本は今日の状況が予測できなかったのでしょう)出店や拡張を繰り返しています。

ともあれ、IDÉE(イデー)の商品は現在、旗艦店の自由が丘店ほか11店舗とオンラインショップで購入できます。

無印良品の商品とはまた一味違う、個性的な家具や雑貨、アート、ファブリックが勢ぞろい。

花器やガーデニング用品もあるようですね。

ガラスの壁面にはたくさんの観葉植物が置いてあり、周囲の空気を和ませていました。

ポスターや版画、オブジェの展示もありました。

プライスカードが付いていないので、オンラインでの販売になるのかもしれません。

ボードには「手を触れないでください」のマークが付いていました。

ていねいに見て回ることができなかったのですが、家具の中にもイデーの商品が含まれていると思います。

印象的な色やデザインの椅子が店内のアクセントになっていました。

Open MUJI(オープンムジ)

フロア(2F)の中央部分には地域に開かれた【Open MUJI(オープンムジ)】のコーナーがあります。

ここには、店舗案内をはじめ、ワークショップなどのイベントスケジュールの掲示板、【リサイクルステーション】や【相談カウンター】が設置されていました。

スケジュール、結構いっぱいになっています!

特に、1Fにある【まちの保健室】の予定はぎっしり詰まっていました。

6月25・26日の《すこやかワークショップ》というイベントでは、無印良品の軽運動着MUJI WALKERを着て、プロのインストラクターが指導や講演が行われるそうです。

こういった無印良品にとっても販売促進になる企画はとても良いですね!

良品計画さんはユーモア精神がありますが何故かツンデレ!?

真面目ですし。

もっと素直に「売れるといいな」をアピールしても良いのではないでしょうか。

以前のブログにも書きましたが、地域の作家さんとコラボして、互いがWinWinな関係になるような展示販売コーナーなど、もっといろいろな販売方法があるのではないでしょうか。

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何もなければ、ただただ広いスペースです。

おそらく購入目的がある人でないと立ち止まって見たりしないでしょう。

通路ですれ違った男性が、連れの女性に「無印は無印じゃけ―、変わりゃーせんわ―」とおっしゃっていました。

まっ、そうなんですけど(笑)

変らない安心感と、変わらない退屈さと・・・。難しい問題ですね。

けれど、もしここに、センスの良いPOP(購買時点広告)があれば、売り場はもっと血の通ったものになるのではないかと思うのです。

店舗ごとにPOPを書く(作る)のが大変なら、新商品発売に合わせてコピーライターが作成したものを全店に配布するとか、良品計画さんなら出来るのではないでしょうか。

ホームページには結構、商品情報が掲載されていますが、店舗を訪れるお客様全員が、それを分かって商品をご覧になるわけではありません。

商品の魅力が伝わりにくいこともあります。

開放的な吹き抜けと休憩スポット

アルパーク西棟は1階から4階まで、中央部分(センターコート)が吹き抜けになっています。

1階には木製ベンチが点在していて、この日はお一人様が多く、それぞれゆったりと休憩しておられました。

休憩スポットは1階にも2階にもあり、いずれも木製のナチュラルな椅子と観葉植物がセットになっています。

2Fには無印良品と並んでアウトドア用品の『アルペン・アウトドアーズ』が入っています。

1Fは食品、日用品、衣服雑貨売り場

エスカレーターで1階に降りてみましょう。

ナチュラルと近未来の融合

1Fの食品売り場には、スーパーマーケットの『フレスタ』が入っており、平日でしたが無印も結構にぎわっていました。

私が驚いたのは他でもない「天井」です。

リニューアル前を覚えてないのですが、天井の配管部分が全てアルミホイルで覆われていました!

ぐるぐる巻きというか。。。

無印特有のナチュラルな什器とアルミホイルの組み合わせが、近未来的というかシュールです。

食品売り場は無印良品ならではのレトルト食品だったり、おやつだったり、数えきれないほどの商品が並んでいました。

「地域で見つけた良品」や「地元でとれた青果」も販売されています。

その他、ヘアケア用品や洗剤、お茶やコーヒーなどの「量り売り」など、地球や環境に配慮した試みも行われていました。

無印良品の照明の問題

ところで、みなさんは売り場がどこも(写真で見ても)全体的に暗いことにお気付きでしょうか。

無印良品はどの店舗も、壁面と一部のステージやレジ以外は、全体を照らすベース照明が基本となっています。

しかも暖かみのある「電球色」が使われていて、ナチュラルな木製の什器とあいまって、落ち着いた雰囲気が演出されています。

家電屋さんの照明が寒くなるほど青白いのとは対照的です。

この穏やかな照明のおかげで、お客様はリラックスして買い物ができるわけですが、色に関しては困った問題が起こります。

今回何点か買い物しましたが、そのうちの1点が「白」のタンクトップ。

脇に縫い目のないシリーズで、店内の一角にはオーガニックコットンをあしらったディスプレイが設置されていました。

店内ではサンプルは「オフホワイト」に見えましたが、商品には「白」と表示されています。

たぶんオフホワイトではなく、青みの白だろうなと思って購入しましたが、家に帰って開けてびっくり!(商品は茶色の紙袋に入っています)

ここまで青白いとは想像していませんでした。

「洗いざらし強撚ギャザースカート」という商品を見た時も、「いい青だな」と思いましたが、たぶん、外で見たらもっとブルーベース寄りの青だと思います。

この写真の生成りのロングシャツやストールも屋外ではここまで黄みが強くないかもしれません。

オンラインで購入する場合も、サイズや色に関しては気になるものです。

実際はどうなのか、店舗で確かめたいと思うわけですが、その店舗で色の見え方にフィルターがかかっているわけですから困ったものです。

この問題は衣料品に限らず、ソファーやカーテン、マットの色などインテリア用品でも起こる問題ではないでしょうか。

無印良品の商品を買い慣れた人なら、経験的にある程度判断ができるのかもしれませんが、無印良品の世界観を大事にしながら、何か良い解決方法はないですかね。

それでも今回購入した他の2点(黒とカーキ)は、屋外で見ても顔になじむタイプの色だったので良かったです。

ラッキーでした!

衣服雑貨スペース

世界最大規模とか、超大型という言葉から、1Fの衣服雑貨スペースもどんなにか広いのかと思っていましたが、衣服雑貨スペースに限っては意外と普通でした。

MUJI Labo(ムジラボ)やディスプレイのスペースが確保されている分、イオンモール府中店や広島パルコ店(大型店)より広いといった感じです。

MUJI Labo(ムジラボ)とは2012年にスタートした無印良品の上位ラインで、価格も無印の通常ラインより高めに設定されています。

今回、衣料品に関しては特にリネンシャツを時間をかけて試着しました。

定番化して新鮮味がなくなっていると前回のブログでは書きましたが、今シーズンのものはシルエットが大きく変化しており、素材も以前より質が良くなっていると感じました。

試着室も広く、カーテンも重厚で、鏡も「おしゃれ鏡」とまでは言いませんが映りが良く、試着室でゲンナリするということがありませんでした(笑)

トイレに関してはフロアに2か所しかなく、これだけの大規模店にしては少なく感じましたが、ここは新宿店ではないのですから、それも仕方ないのかもしれません。

おわりに

今回、久し振りにアルパーク西棟を訪れてみて、廃墟に近かったこの一帯が息を吹き返したこと、素直に嬉しかったです。

リニューアルした無印良品も、ゆったりと、あれこれ品定めをする楽しさを提供してくれました。

大型店が乱立するこのご時世、人口は減少する一方ですし、楽観できる状況ではありません。

それでも水族館があった頃を知る者としては、やはりこの復活劇は嬉しく、地域に開かれたコミュニケーションスペースとしても今後の発展を期待しています。

 

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