ウール100%のニット、Zaraで出会えたらラッキーかもしれない。

ショッピング

こんにちは。大人のおしゃれ塾、田中です。

私が初めてZaraで商品を買ったのは昨年の夏、7月のことでした。

オンラインショップでの購入だったのですが、ウール100%のベーシックなセーターです。

定価は7990円でしたが、セール価格で2990円!70%近い値引きですね。

ところが届いた商品にはハンパない毛玉(使用感)。おまけに虫食い穴もがあり即刻、返品しました。

写真は交換後の商品です。

この時の経緯(涙)はこちら↓

ZARAのセールに初参戦。オンラインで購入した秋冬物の1枚に問題が!
こんにちは。大人のおしゃれ塾、田中です。 前回のブログではH&Mで買い物したことを書きましたが、今回はZARAです! H&Mと同じく、ZARAで買うのも今回がはじめてですが、買って気付くことも多いものです。まずは買い物してみようと思い立ちま...

ウール100%のニット製品、Zaraと他社との比較

Zaraでの購入歴半年の私が言うのも何ですが、Zaraのウール100%のニット、良いですね~。

どこが良いかというと、品質とデザイン(型紙)と価格です。

今の日本のファストファッションでウール100%のニットが購入できるのは、ユニクロZara無印良品くらいではないでしょうか。

H&MGUにはウール100%の商品はありません。ポリエステルやレーヨンを中心に化繊の混合率を年々高めています。

H&Mに至っては、サスティナブルを謳(うた)って、リサイクルポリエステルの使用率100%を目指すくらいの勢いです。(それが悪いとは思ってはいません、念のため)

無印良品のウール100%のニットは、手術前で、まだ自由に買い物に行けていた2年前、カーディガンとタートルネックのセーターを購入しました。

カーディガンの写真はありませんでしたが、セーターのはありました。オーバーサイズで着たいのでXLを購入しています。

ところがこの2枚、着用してすぐに恐ろしいほどの毛玉に悩まされるのですね~。

特にカーディガンはウールのうちでも「ヤクウール」が数10パーセント含まれていましたが、情けないほどホコリ状の毛玉が次から次へと湧いてくるのです。

長繊維でない紡毛の場合、毛玉が出ることは承知の上ですが、それにしても許容量を超えています。

良品計画さんには悪いですが、こちらのカーディガンはそのシーズン末に廃棄しました。

タートルネックも細かいリブ編みにもかかわらず毛玉は出るし、着ていてニットの柔らかさが感じられないので2年目に処分しました。

となると次はユニクロですね。

ユニクロはやはりライフウエア(LifeWear)の王者、ベーシックなファストファッションの帝王。さすがに毎年、メリノやラムなど、ウールやカシミアの展開が充実しています。

私も一昨年、メンズのプレミアムラムVネックカーディガンを購入しました。

ユニクロでメンズアイテムを買う時は「腰回りのゆとり」に注意しよう!
こんにちは。大人のおしゃれ塾、田中です。 朝夕めっきり寒くなってきましたね。 3月に救急車で運ばれた時、着ていたセーター2枚が切断されてしまったという事情があったので、暖かいニットがなくて買わなければと思っていました。 そこで購入したのがU...

こちらのカーディガンは、ソフトとは言い難いですが、毛玉も許容範囲ですし、現在も家着として活用しています。

他にもユニクロには、エクストラファインメリノシリーズのクルーネックやVネックのセーター、カーディガンがあります。

カシミアも毎年、価格の割には高品質ということで「コスパが良い」と評されていますね。

ただ私にはどうもこれらの製品のシルエットやディテール(細部)がしっくりこない!

ベーシックも良いですが、シルエットやサイズ感が古く感じられて合わせにくいのです。若い人にはクラシック過ぎるし、年配の人にはべーシックさが逆にカジュアルに転んで見えがちなような。

同じファインゲージ(細かい編地のこと)でも、英国の老舗ジョンスメドレーのニットは光沢と柔らかさが備わっていて、カジュアルには転ばないのですが。。。まぁ、価格が10~15倍も違うので比較するのは酷かもしれません。

骨格診断の先生なら、これらのニットはストレートタイプの人にお勧めされるでしょう。

私もこの診断方法でいくと、ファインゲージのウール100%のニットは似合うタイプなのですが、ユニクロのエクストラファインシリーズは、袖の肘から下がタイト過ぎるのと、首回りのラインと仕様がカジュアル過ぎるので、過去には着用したことがありますが、現在は購入していません。

ジャケット下に着用するのには良いかもしれませんが。

ジョンスメドレーと歴史のあるニットメーカーについて

前述のジョンスメドレーが誕生したのは1784年。日本はまだ江戸時代なのですね~。

イギリスを代表する歴史あるブランドの1つで、2013年にはエリザベス女王から王室御用達(ロイヤルワラント)の称号を与えられています。

【大人ニットの代名詞。ジョンスメドレーで手に入れたい七大定番と注目作】(TASCLAP)の解説によると・・・

同ブランドといえば、やはり「ファインゲージニット」。なかでも30ゲージのファインゲージニットは、厳選された上質素材を使って丁寧かつ繊細に編み上げられた、まさに最上級と呼ぶにふさわしい仕上がりです。シンプルながらも上品でドレッシーな雰囲気は、この繊細な編み目によって生み出されるもの。クラス感がありつつ、それでいてデイリーに取り入れやすいというのも魅力です。ニュージーランド産の上質なメリノウールを採用しているのも同ブランドならでは。

だそうです。

この30ゲージの上質感が群を抜いているのですね。

ユニクロのエクストラファインメリノは推定24ゲージ。かなり細かい編地ですが、ウォッシャブル加工されているため、羊毛のスケール(うろこ)がありません。

そのため糸が平滑になり、水洗いしても絡まなくなる(縮みにくくなる)のですね。けれど羊毛特有の保湿性や保温性は失われます。実用性を重んじると羊毛特有の風合いが失われる、、、難しいところです。

私が知っている歴史あるニットメーカーは他に2社。ドルモア(Drumohr)とクルチアーニ(Cruciani)!

ドルモアは、世界最古のニットブランドと言われていて、1773年、ジョンスメドレーより11年前、スコットランドのドルモアで創業しました。

この地方の水はカルシウムが多く含まれていて、毛糸の洗浄に最適だったそうです。このため、ここの水を使って仕上げられたカシミアは柔らかく、ドルモアはカシミアニットの紡績においてその名を馳せました。

もちろんこちらのブランドも王室御用達(ロイヤルワラント)で、古くは「ジョージ5世はヘリボーン柄のニットを愛用していた」とか「エドワード8世やウィンザー公は幾何学模様のダイヤモンド柄ニットを好んでいた」などのエピソードが伝えられています。

チャールズ皇太子と故ダイアナ妃も婚約発表時にこちらのセーターを着用されていたことでも有名です。

それに比べるとクルチアーニは、創業は1966年と比較的新しいですが、紡績・染色・縫製を自社内で行うことで高い品質を保ち「ニットの最高峰」とまで言われるイタリアのニットブランドに成長しました。

クルチアーニが得意とするハイゲージニットは、きめ細やかな繊維の見た目に加え、経年劣化による毛玉や毛羽立ちが起こりにくく、【ニットの最高峰 クルチアーニの魅力とは?(OTOKOMAE)】によると、、、

4年目のクルチアーニのニットを着る店員を見た来店客が「新作を着ている」と勘違いした実話が存在する。

だそうです。

すごいエピソードですね。

Zaraのウール100%ニットの品質基盤

そんな最高級のニット、いつかは着てみたい気はしますが、今回Zaraで見つけたカーディガン、なかなか品質が良かったのですよ~。

前回のクルーネックのセーターも、程よいゆとり量、十分な袖丈、華奢なネックラインと大変気に入ったのですが、今回、購入したオーバーサイズカーディガンも素晴らしかった!

何が素晴らしかったかというと、ふっくらと肉厚でな点です。もちろんウール100%。

重さを計ってみると370g。前述のユニクロのメンズカーディガン(XL)でも350gでしたから、肉厚感は想像していただけるのではないでしょうか。

ポケットの仕立てもていねいで、ボタンも高級感があります。

定価は12990円ですが、セール価格で6990円。約半額です。

私はさらにこの商品をメルカリで3300円で入手!ほぼ新品で送料込みですから驚くべき価格ですね。

衣紋を少し抜いて着るのも素敵ではないでしょうか。

Zaraのウール素材の調達力、すごくないですか?

他にも半袖のファインニットのセーターやポロシャツタイプの長袖セーター、Vネックのニットのジャンパースカートなどウール100%の商品がありました。

同じファストファッションでも群を抜いているように思うのです。もちろんユニクロのように商品は定番化されていませんし、あったとしても色数も限られています。

このような素材の調達力があってこそだと思うのですが、Zaraは2021年からZARA ORIGINS(ザラオリジンズ)という、Zaraの中でもハイエンド(高級)業態のブランドを立ち上げました。

ZARAより価格は高いですが、高いといっても中心価格は8,000円〜1.5万円。デザインや品質のクオリティを考えればコストパフォーマンスの高いこと高いこと。。。

現在のZaraの顧客よりワンランク上の「高感度な層」に向けてのアプローチですが、実店舗が新宿と名古屋にしかないは残念な点です。商品展開もがメンズですし。

H&MグループもハイエンドブランドとしてCOS(コス)を2007年にスタートさせ、日本には2014年に上陸しています。

COSでも時代に左右されないシンプルで長持く使えるアイテムが中心となっており、ファストファッションで培った大規模な生産背景を使うことで、高品質なアイテムが、H&Mの2~3倍のリーズナブルな価格で提供されているところが魅力です。

COSも上質なウール製品が必ず提供されています。

ジョンスメドレーやドルモア、クルチアーニまで気張らなくても、そこそこ上質なウール製品が手に入るのはうれしいことです。

おわりに

私はこのカーディガン、寒い時期にはネックウォーマーとセットで使おうと考えています。

下にVネックの黒ワンピースを着た時、首元が寒々しいのですね。

そこへこちらのヘッドバンド。これをネックウォーマーとして使うと、カーディガンから繋(つな)がっているように見えてとても素敵なのです(自分比ですが笑)。

H&Mで購入したカシミア100%のヘッドバンド(へバンド)なのですが、色がカーディガンとほぼ一緒!

色を合わせるというのは、同一ブランドでないとかなり難しいものですが、奇跡的に一致しました。

ラッキーの一言!

カーディガンの素材(風合い)がカシミアに似ているのも嬉しいところです。

そこへ先日リメイクしたブレスレットを合わせて、、、と一人盛り上がること盛り上がること。。。

ユニクロUの「フレアロングスカート」ほか2点がリメイクで復活!
こんにちは。大人のおしゃれ塾、田中です。 せっかく買ったのに着るたびにため息が出ていたのがこちら。 ユニクロUのフレアロングスカート。 昨年の10月(3か月前)に購入したのですが、当時は丈の長いスカートを探していて、ちょうどユニクロUから発...

ファッションの楽しさって、こんなささやかなことかもしれませんが、良いものですね。

大人のおしゃれ塾、その後。
こんにちは。大人のおしゃれ塾、田中です。 長い間、手術療養のため塾をお休みしていましたが、2年前から短大での非常勤講師業を再開しました。 個人レッスンの方は、もしご要望がありましたらお受けしますが、レッスン料をいただくようなかたちでの実施は...