H&Mで購入した「リサイクルポリエステル」使用の秋冬スーツ、立体的なシルエットに感動!

ショッピング

こんにちは。大人のおしゃれ塾、田中です。

この夏はじめてH&Mで買い物をして以来、2か月余りで5回もH&Mで購入しました。

1回目は店舗でTシャツ。2~4回目はオンラインでセール商品。

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そして5回目の今回もオンラインで、定価で秋冬物を購入しました。

8月は私の誕生月だったので、H&Mから届いた「商品1点につき25%の割引クーポン」を使いました。

5回も買い物をしているとH&Mのいろいろなサービスや商品のことが次第に分かってきます。

今日は私が今回購入したジャケットとパンツを例にとりながら、H&Mについて感じたことを書いてみたいと思います。

ベーシックとモードのバランス

日本で私たちに身近なファストファッションブランドといえば、ユニクロ、GU、無印良品、ZARA、H&Mが代表格としてあげられます。

なかでも一番モードなのがZARA、一番ベーシックなのが無印良品ではないでしょうか。

ユニクロもデザイナーとのコラボ(マルニとか)など奇抜なデザインもありますが、全体としてはきれい目なテイストで『部品としての服』の秩序が保たれています。

GUはユニクロと同じくファーストリテイリングのブランドですが、トレンドを意識した商品が多く、オンラインサイトに登場するモデルが非常に若いことからも、このブランドが若者をターゲットにしていることは明らかです。

若者向けの商品だからといって年輩の人が着用してはならないということはありません。試着してみて「使える」と思えば利用してみるのもアリです。

ただし、商品と自分との間に何かしらギャップ(違和感)があると感じられた時はやめておいた方が良いでしょう。

H&Mの商品はその点、ターゲットが年齢不詳なところがあります。

Devided(ディバイディッド)という若年層に特化した商品群もありますが、それ以外はカジュアルなものからドレッシーなものまで、ベーシックとモードが入り乱れて展開されています。モードなものもZARAほど攻めた感じがありません。

ヨーロピアンテイストなので幼い印象になりにくく、大人でも楽しめるアイテムが探すと色々あるのが楽しいところです。

ただ今シーズンは、着丈の短いトップスがH&Mに限らずどのブランドも増えていて、新しいトレンドの息吹を感じ取ることができます。

パターンの立体感

今回購入したこのジャケット、サイトでは黒人で超スタイリッシュなモデルさんが着用していたのですが、私が着たら「ああはならない」とは分かっていても、どうしても欲しくなる佇(たたず)まいがありました。

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肩がいくぶん落ちていて、袖にかけての何ともいえない丸みを帯びたシルエット!ウエストもかなりシェイプされています。

届いた商品がこちら。

さっと羽織ってみると大当たり!とても身体にしっくりきます。

ところが商品はどこもかしこもシワだらけ。畳みジワは覚悟していましたが、この商品は特にひどいようです。

スチームアイロンをかけながら、全体の作りを観察しましたが、パターン(型紙)がとても曲線的で、そのため出来上がったシルエットが立体的でアイロンがとても難しかったです。出荷時にシワが多いのも製品が平面的でないからです。

こんな時は乾燥機の出番!

大きなシワはアイロンで取りましたが、それ以外の細かい部分は霧を多めに吹き、祈るような気持ちで乾燥機に入れました。

そうして仕上がったのがこちら。

クリーニング帰りのようにきれいになりました。

着用したとき、上腕部が丸みを帯びて見えるのは、ここに縫い目が入っているからです。

単に直線どうしではなく、外にカーブした曲線を縫い合わせてあるからこそ、このまろやかなシルエットが生み出されています。

肩と袖の接ぎ合わせの線もぴったり揃っていて気持ちが良いです。

パンツの方はシワがなく、4つ折りになっていた線にスチームを当て、センタープレスを補強しました。

ハイウエストで、両サイドにはポケットがあります。

少しテーパード(裾つぼまり)がかかっていますが、全体的にワイドで、丈は長めにクッション(たるみ)をもたせて履くのが新しいかなと思いました。

縫製も美しいです。

感心したのは、ウエストについている幅広のゴムベルトです。測ってみたら幅は5.5㎝ありました。

このゴムベルトは見返し布の役目も果たしていて、ウエストをしっかり支えながら2~3cmなら融通を効かせる働きをしてくれています。

着用してお見せできないのが残念ですが、このボトムスなら短い丈のトップスをジャケット下に着てみたいなと思いました。(着画はまたいつか笑)

サスティナブルであることへの使命感

H&Mは、2020年の「Global 100」では、サステナブルな企業100社に選ばれるほど環境への意識が高い企業ですが、このスーツでもリサイクルポリエステルがたくさん使われていました。

ジャケット(商品名:ツイルテーラードブレザー)では表地に77%、裏地は100%。

パンツ(商品名:ハイウエストテーラードパンツ)では表地に77%、ポケット裏地に100%使用されていました。

つまりこのスーツは、ほとんどがリサイクルポリエステルから出来ています。

以前の私なら「スーツは表はウール100%、裏はキュプラ100%」とか言っていたかもしれませんが、今はずいぶん考えが変わりました。

もちろん上質素材のゆるぎない存在感、品格は捨てがたいものがありますが、そこまでこだわらなくても、もっと気軽にファッションを楽しめたらと思うようになったのです。

リサイクルポリエステルが使用されることに関しても全く異存はありません。

リサイクル素材は逆に「環境に負荷を与える」という説もありますが、「PETボトルリサイクル推進協議会」によると、使用済みペットボトルからリサイクル素材を作る方が、ペットボトルを生産、回収、廃棄するより、二酸化炭素の排出量でいえば約40%少なくなるそうです。

「それは良かった」と思いたいですが、リサイクルにしても何にしても、何かを作ればやはり環境に負荷はかかります。

かといって何も新しいものが生み出されない世界は寂しいものです。

繁栄と凋落、栄枯盛衰、浪費と困窮。。。

今求められるのは中庸の精神かもしれませんね。

中庸は徳の至れるものなり(孔子)