ダイソーでネイルポリッシュ(マニキュア)が入手しにくくなった話。

メイク&ネイル

こんにちは。大人のおしゃれ塾、田中です。

今年も非常勤先の短大でネイルの授業が始まります。

以前はネイリスト検定3~2級を受験させていたため、教材はすべてプロ用を使用していました。

今はセルフネイル中心の授業にしているので、学生たちが入手しやすい商品を使うようにしています。教材費を少しでも安く抑えて学生たちの負担を軽減したいという思いもあります。

そんな時に頼りになるのがダイソーやセリアなど100円ショップ!

ところが昨年からダイソーはネイルポリッシュの補充が行われていません。

ネイルポリッシュが激減したダイソーの売り場

2022年3月に新発売されたジェルネイルがドドーンと陳列棚を占領していて、従来のネイルポリッシュはひっそりたたずむ始末。

赤線で囲んだ部分がネイルポリッシュで、他は全部ジェルネイルです。

全40色だそうです。

税込110円という低価格で、面倒なサンディングや、未硬化ジェルの拭き取りも不要だというのですから良いことづくめな「うたい文句」です。

そんな簡単にぷっくりツヤツヤなネイルが完成するのであれば、もうネイルサロンに行く必要はないですよね~。

UVライトも税込330円で売られてますし。

はら

ハハハハ、、、、

世の中、そんな甘い話はありません。

余談ですが人間笑う時「ハ」は何個かじっさい笑って試してみました(^-^;
軽く笑う時は2個ですね。この場合ちょっと自嘲気味です。普通におかしい時は3個。4個は「もう勘弁してよ~」といった感じが含まれてきます。
ということで、ジェルネイルがサロンに行かず自分で簡単にできるというのは「ハ」が4個となります(笑)

100歩譲ってジェルネイルが自力でイイ感じ(←自己評価)に出来たとしましょう。

けれどそこからが問題なのです。

何日それが持つでしょうか。ポロっと剝がれてくれればまだしも、剝がれかけたり根元が浮いたり、何より面倒なのがジェルを落とす時です。

セルフネイルで大変なのはジェルのオフ

ジェルはマニキュアのように除光液で拭いてサッと落ちるものではありません。ラメ入りのマニキュアでも一度では落ちなくても、もう一度拭き取れば落ちるものです。

ところがジェルは落とす作業がすこぶる大変で、、、

  1. まず爪表面にやすりをかけてアセトン(ジェルを落とす溶剤)が浸透しやすくします。
  2. 次にコットンを爪に巻いて待つこと最低15分。アセトンは揮発性なので指にはアルミホイルを巻いたり専用のサックをはめたりします。
  3. これでジェルがふやけてポロっと取れてくれるといいのですが、なかなかそうはいきません。

セルフネイルだと当然、自分一人でやっているわけで疲れてきます。その間、用事はできないし、ジリジリしてき早く落としたい一心になります。それでついつい、やってしまうのですね~。まだジェルが残っているのに無理やり剝がしてしまうことを。

爪でゴシゴシ落としたり、やすりで手荒く削ったり。

無理やり剥がすことで一番外側(表面)の層を持っていかれてしまうのです。下手をすると2層目まで。爪は三層から成っていますから、結果がどうなるか考えるだけでも恐ろしいです。

爪が薄くなるとお湯でもしみるといいます。

こんなに大変なオフの作業を、セルフネイルではやめておいた方が良いと私は思いますが、ダイソーも同意見のか、これだけジェルを売っておきながらアセトン(ジェルを落とす溶剤)を売っていません。これには驚きました。

「そんなもの使わなくてもうちのジェルは簡単にポロっと取れますよ」ということでしょうか(笑)それとも「ネイルサロンで落としてください」もしくは「楽天かどこかでアセトンを購入してください」というこでしょうか。

ネイルサロンで落とすとしたら、その店での付け替えではないので2~3000円はかかるでしょう。

アレルギー反応を起こしやすいセルフでのジェルネイル

オフ時のダメージもさることながら、ジェルネイルをする過程にはアレルギーを起こしやすい要因がいくつかあります。

ネイルサロンできちんと施術が行われていればリスクは低いですが、セルフネイルの場合は危険度は高くなります。

  • ジェルの品質
  • 塗布技術(爪からのはみ出し)
  • UVライトの紫外線
  • 未硬化ジェルの拭き取り溶剤
  • アセトンの長時間使用
  • 稚拙なファイリング技術(爪やすり)

ジェルネイルは、どうしても自分でやりたいと思うのであれば、しっかりネイルケアやカラーリング(塗り方)をマスターしてから始めるべきです。

そうすればかなり爪を痛めるリスクを減らせます。

アレルギーに関しては、原因物質が何なのか(液か光か)突き止めるのは難しいですが、もし、肌のかゆみや発疹が現れた時は即時に中止しましょう。

ネイルポリッシュの管理

写真は昨年の夏にダイソーで購入したネイルポリッシュです。

1年前のダイソーははネイルポリッシュ一択だったように思います。

特に2021年に新発売されたソンプチューネイルが売り場を席巻していました。

ソンプチューは全部で86種類あり、フランス製の本格ネイルが220円で気軽に買えるということで、SNSでも「高見えする」「大人女子でも使える」と大変支持されていました。

確かに液質もハケも使いやすく、私も短大用に20本ほど購入しました。

授業の後半でオーダーチップを作る回があるのですが、その際、色数が多いほどデザインの幅が広がるので30~40本は揃えるようにしています。

ネイルポリッシュをいつまでも良い状態(液がサラサラ)に保つためには、ちょっと面倒ではありますが、ひと手間かけることをお勧めします。

  1. ティッシュまたはキッチンペーパーに除光液を含ませ、ボトルの口についた液または固まりをぐりぐりと拭き取る(コットンを使うとボトルの口に繊維が付くので×)
  2. その流れでハケとハケの軸に残っている液を拭き取る

このひと手間でボトルの口が「ガビガビ」に固まることがなくなり、密閉性が増すので液がドロドロになりにくくなります。

カラーリングの際中「液がドロドロになってきたな」と思う時はハケと軸を拭き取るだけでも違ってきます。

一般的に室温や手の温度が高いと液もドロドロになりやすいし気泡も入りやすいので、中には手を冷やして臨んだり(←私がエックスTwitterでフォローしている達人)、保冷剤をボトルの下にひいたり(←これは私)、仕上がり命の時はひと手間かけますね~。

昨年のネイルポリッシュの液質や残量を確認したところ、廃棄がこれだけ出ました。

マニキュアの液は逆さにして新聞紙に広げて乾かし「可燃ゴミ」へ。ボトルは広島市の場合「不燃ゴミ」。キャップやハケは「その他のプラ」です。ここまでの作業、換気の良いところで作業はしましたが、それでも結構ニオイはしましたね~。

リフレッシュしたネイルポリッシュがこちら。

さらに今年購入したのがちふれのネイルカラー。

以前は確か320円(税抜き)だったと思うのですが、今は440円(税込)になっているではありませんか!

何もかも値上がりしていて驚くことが多いです。

こちらの2色はイエローベースとブルーベースの代表として買いました。色の選び方によって肌の見え方が違ってくることの説明に使います。

こちらの2本はホログラムがたくさん入っていて、キラキラしています。こういうのが好きな学生は多いので引っ張りだこかもしれません。

ゴールド系のラメを1本捨てたので、2本、ラメとグリッターも追加しました。

他にも100円ショップセリアでグラデ―ション用のカラーや、白と黒、シルバーも各2本ずつ購入。

いよいよ明日から授業ですが、今年はどんな学生が受講してくれるのか、(昨年は45名の受講があり2クラスに分けて授業をしましたが)ワクワクすると同時に、私自身の役割りを果たさなければという思いも込み上げてきます。

生涯にわたって自分の手指を大事にし、美しく育んでいける知識と技術を習得してもらえたらと願っています。