こんにちは。大人のおしゃれ塾、田中です。
今日は写真のTシャツ(黒地にゴールドの花柄)をリメイクしてみました。
このTシャツは『マウナロアMaunaloa』というフラダンス用のカットソーなのですが、胸のあきが広くて着なくなっていました。
『マウナロアMaunaloa』は日本のフラ(フラダンス)愛好家の間では有名なブランドで、広島では三越百貨店のすぐ近くにショップがありました。2020年5月に経営会社が廃業した時は大変驚いたものです。
このカットソーと、以前、マライカのコートを短くした時の残り布とでバッグ(手提げ袋)を作ってみました。
バッグ作り
もとのコートがビッグサイズだったので、残り布も結構大きさがあります。
二つ折りにして80㎝近くありました。
カットソーは、思い切って柄(がら)だけを切り抜きました。
この柄はハワイ島では「レフア」と言って、火山の噴火で何もかもが焼き尽くされた後に最初に咲く花と言われています。実際には真っ赤なお花です。
レフア柄を、土台となる生地に縫い付けていきます。
裁ち目の始末はしなくても小さな縦まつりで大丈夫でした。柄の中央が浮かないように、花弁に沿って何本かランニングステッチを入れています。
完成したのがこちらです。
途中の工程や寸法を記しておきますので、バッグ作りをされる時の目安にしていただけたらうれしいです。
バッグ本体の寸法
袋布の仕上がり寸法は縦26㎝、横33㎝です。写真は袋を裏に返した状態です。
縫い代は1㎝。ロックミシンで始末しています。口部分は丈夫にするため、接着心を貼って3cm幅の三つ折りにしています。
持ち手の寸法
写真は布を中表にして二つ折りにした状態です。持ち手は出来上がり幅が3cm、長さは折り返し分を含めて45㎝です。
マチの寸法
底の「マチ」は縫い代をはさんで12㎝。チャコペンシルの白い部分です。かなり厚みのある仕上がりとなっています。
サイズ感
大きさの比較のために無印良品の『自分で詰める水のボトル』を置いてみました。
このボトルは厚みが薄いかたちで、水やお茶が330ml入ります。キャップがきっちり締まる感触がとても気に入っています。ボトル本体も洗いやすいく、ペットボトルよりかなり丈夫です。
完成したバッグは、病院に行ったり、スーパーに出かける時など、必要なものが余裕で入るし、さっと出し入れもできるので大変使いやすそうです。
リメイクの楽しさと新鮮さ
近年、オーバーサイズや、ワントーンなど、シンプルなトレンド、流行が続いています。
その傾向はまだまだ続くとしても、一方では徐々に飽きが生じ始めた気配も感じられます。身体にぴったりした短い丈のトップスとか、カラフルな柄物などがその例です。
5月に発売されるマルニとUNIQLOのコラボも、まさに時代の気分を先取りしたものになるかもしれません。蓋を開けてみないと分かりませんが。
マルニに限らず「柄×柄」や、テイストの違う者同士の掛け合わせなど、何かと何かを組み合わせると思わぬ魅力が生まれます。
ありきたりではなく、何か手作り感とか、デザイン性とか、一捻りしたディテール(細部)に新しさがより一層感じられる時代が近くまで来ているのかもしれません。