大人のおしゃれ塾、田中です。
一昨日のブログで「お衿」と私が言うようになった過去をお話ししました。
その「お衿」の先生が、フィッティング(補正)の折に、白衣を着用されていたのです。
じつは、私も授業で白衣を着用します。
大学では実験実習で白衣を着ることはよくあることで、私も、汚れ落ち実験をする「被服整理学」の授業では、白衣を着用していました。
白衣には、大学や研究室での実験着、理科の先生、病院の先生、といったイメージがあります。
けれど、白衣にはもう一つ別な「顔」があります。
クチュリエの白衣です!
クチュリエとは、フランス語で男性の裁断師のことを指します。
フレデリック・ウォルト以降、パリのオートクチュール界で、メゾンを統括する主任デザイナーの総称として用いられています。
クチュリエの白衣、といえば、私にとっては何と言っても、クリスチャン・ディオール!
私が持っているディオール関係の本には、残念ながら、白衣姿の写真がなく、
VOGUEジャパンブログ、tacoさんの記事に掲載された写真を(お手数ですが)ご覧いただければ幸いです。
ムッシュー・ディオールはもちろん、メゾンのみなさんも白衣、着てます。(ちなみに、女性はクチュリエ―ル)
ディオールが急逝した後を引き継いだ、イヴ・サンローランも白衣を着ていました。
私が白衣を授業で着るのは、大学時代の「お衿」の先生の影響や、オート・クチュールへの敬意があるように思います。
あと一つは、以前のブログにも書きましたが、価値の多様性の理解を自分に課しているので、白衣を着用することで、意識をフラットにしたいという思いもあるかもしれません。
医者の白衣が、人類愛を基にすべての人に奉仕するものの象徴のように。
近付ければ、と。