大人のおしゃれ塾、田中です。
先週から大人のおしゃれ塾では、着なくなった服の処分についての学習となりました。(おしゃれの法則講座)
いわゆる「断捨離」ですね。
季節の変わり目、衣替えのシーズンとなり、要るのか要らないのかの判断にお困りの方も多いことでしょう。
今日は授業の一部をシェアさせていただきます。少しでもお役に立てればうれしいです。
スッキリしたワードローブ(衣装ダンス、手持ちの服)は本当に気持ちの良いものですから!
断捨離の基準
断捨離という言葉は、1976年に「沖ヨガの考え方と修行法」という沖田弘の著書で初めて使用されました。
けれど、今のように、片付け術の意味でこの言葉が使われるようになったのは、やましたひでこさんの『新・片づけ術「断捨離」』2009年以降でしょう。
こんまりさん(近藤麻理恵)の「人生がときめく片づけの魔法」2011年もベストセラーになりましたね。
この他にも、様々な片づけのスペシャリストの方々が、活躍されています。片づけが仕事になる時代というのは、大量生産、大量消費の闇の部分だと思います。
さて、みなさんはこの1年、まったく着なかった服はありますか?
この1年着なかった服はこれからも着ない確率が高い
そうなのです。
この1年着なかった服は、そのまま持ち越して次の年も着ない、また次の年も着ない、こうして何年も着ていない服、というのが溜まっていくのです。
なぜ着なかったのか、着なくなったのか、が問題です。
原因としては下記の1~5が考えられます。
※ここでいう処分というのは、廃棄という意味ではなく、古着として売るなどリユース(再使用)を第一に考えています
1.サイズが小さい、大きい
サイズが小さすぎて窮屈。こんな場合考えがちなのが「痩せたら着よう」です。
そんなに簡単に痩せられません笑。痩せたとしても、その時はこの服よりもっとステキな服に目が行くものです。もう過去の服には戻りません。
サイズが大きい場合ですが、大は小を兼ねるので、ゆるくても着れないことはありません。けれど、特にウエスト寸法が大きい場合はパンツやスカートが下がって、シルエットが決まりません。サイズ直しが自分では出来ない、あるいはリフォームに出すほどの思い入れがないのであれば、処分しましょう。
「歳とったら太って着るかもしれない」はないです笑。歳をとったらとったで、その時似合うスタイルがありますから。
2.着心地が悪い
肩がこる、生地が肌に合わない、かゆみが生じる、タグが皮膚に当たってチクチクする、などです。
肩がこる、というのはジャケットでよく起こりがちで、着用していて非常につらいものです。パターン(型紙)が身体に合っていません。残念ですがお直ししか方法はありませんが、リフォーム代がかなりかかりますので、処分を考えた方が良いと思います。そのパターンが身体にフィットする人に着ていただきましょう。
皮膚に不快感が生じるものは、今後同じ失敗を繰り返さないよう心掛け、授業料だったと思って処分してください。
3.洗濯では取れない汚れ、シミ、自分では修繕できない箇所(ほつれ、穴、付属品など)がある
汚れや、ほつれなど、意図的にデザインされた服でも、一般の大人が着ると「だらしない」感じに見えてしまいます。古着としても基本、売れませんから、木綿であればウェス(掃除用の布切れ)にしてしまうか、資源ごみに出して下さい。資源ごみとして回収されたものは、行先は様々ですが、断熱材とか、資材にリサイクルされたりします。
4.着用による型崩れ、生地の劣化(色褪せ、毛玉、毛羽立ちなどの風合いの低下)が見られる
こちらも、一般の大人が着ると「くたびれた」感じに見えてしまいます。身につけているものの色やテクスチュア(表面形態)は顔に反映しますので、年齢が上がるほど要注意です。こちらも掃除用のウェスにするか、資源ごみの回収に出しましょう。
5.高価だったブランド品
何年も、場合によっては何十年も使っていないブランド品は、自分でメルカリ等で販売するか、リサイクルショップ(実店舗でもネットショップでも)で買い取ってもらうかをお勧めします。
リサイクルショップでは、買った時の価格を思えば、驚くほどの(安い)買取価格になりますが、家で眠らせておくよりは精神衛生上とても良いですよ笑。気持ちもスペースも本当にスッキリします。
【補足】
上記の1~5に該当しない「着なくなったもの」もあるかと思います。サイズも合うし、ほとんど着ていなくて新品に近いものなどです。
これらの服をどうするかが、判断に困るところでしょう。この判断は断捨離の次のステップになります。
こんまりさんはその服を手に取って「ときめくかときめかないか」を基準にと言われています。
大人のおしゃれ塾では、ご自身のパーソナリティと、身体をよりよく見せるという視点で、服選びを考えていきます。
そうすると、今まで着なくなった服の理由が分かるようになり、着なくなるような服は購入しなくなります。
おわりに
断捨離について、いろいろ書かせていただきましたが「それでも処分できない」という方に、カレン・キングストンのことばを贈ります。
『ガラクタ捨てれば自分が見える』小学館文庫、p.66から
古ぼけた不要物を後生大事に溜めこんでエネルギーの流れを滞らせているところに、新しい良いものが入ってくることはありません。