こんにちは。グレイヘアまっしぐら、大人のおしゃれ塾、田中です。
心臓の手術から9か月、何とかグレイヘアらしきレベルになるには半年かかりました。
美容院に行けばもっと早くできたと思いますが、私の場合はそうはいきませんでした。
退院時に執刀医から「絶対にコロナにかからないようにしてください。人混みは絶対に避けること」と注意を受けていました。
もちろん美容院は十分な感染対策をとっているでしょうし、感染のリスクは低いと思います。けれどシャンプーでも頭皮が痛くなるくらい抵抗力が落ちていたので、美容院に行くことは考えられませんでした。
自分でグレイヘアへの道を歩みました。
ヘアニキュア(酸性カラー)とヘアカラー(アルカリカラー)
ただ、私は最初からグレイヘアにしようと思っていたのではないのです。
まさか救急車のお世話になるとは思っていなかった1月の終わり頃は「オリーブ色にしたい」と考えていました。もう短大は退職しているし、フラのステージはコロナでないし、黒髪ロングにこだわる必要はなくなっていました。
そんな訳でまずは脱色から始めました。
ヘアマニキュア(酸性カラー)で髪を染めていたからです。酸性カラーは脱色が大変なのです。
普通にヘアカラー(アルカリカラー)であればその苦労がありません。1剤で脱色し、2剤で色を入れますから、染めるたびに脱色を繰り返していることになります。なので明るい色へのチェンジがラクなのですね。
ところがヘアマニキュアはそうはいきません。ヘアマニキュアは髪の表面に染料を結合させるのですが、その結合力がかなり強いため、強めのブリーチが必要となります。ヘナも、ヘナ自体に脱色成分は入ってないのでこの仲間となります。
私はこういった作業が嫌いではなかったので、まずはある程度、脱色剤でヘアマニキュアを落としてからオリーブ色にカラーリングしようと考えました。
脱色前に髪は後ろで結べる長さを残して肩くらいに切りました。長いままでは効率が悪いですからね。
ネットの購入履歴を見ると、ヘンケル社の【フレッシュライト ミストブリーチ】を1月末に購入しています。
この商品は脱色剤としては非常におだやかで、強力な脱色効果は望めません。けれど、髪や頭皮を痛めないので安心して使えます。スプレーしてからシャンプーを繰り返せばよく、徐々に色が抜けてきます。
ところがです・・・
フレッシュミストを1本使いきった頃から、髪の黒さが和らいではきたものの、光の加減によっては「緑ががって」見えるのですね。それもオリーブ系ではなくエメラルドグリーンです。これには驚きました。よくいえば「暗めのアッシュ(灰色)系グリーン」とでもいいましょうか。なにか退色時に師化学変化が起こっているようです。
このままオリーブ色のヘアカラーに挑戦しようか、安全策をとって美容院に行こうかと迷っていた頃、救急車で運ばれました(3月23日)。
入院中は「緑の髪色おしゃれですね~」と何人もの看護師さんから言われました。なりたくてなってる訳ではないので本当に困りました(笑)
今までの暗い髪色部分を明るく
グレイヘアというのは、なってみてつくづく思いますが「明るい」です。
グレイヘアにうまく移行するにはとにかく「今までの暗い部分とのコントラストをいかに弱めるか」が大切です。
今までの暗い髪のままだと、生えてくる白い部分がどうしても目立ちます。今までの髪色部分をとにかく明るくしましょう。
前の項で述べたように、ヘアマニキュアをされていた方はブリーチ(脱色剤)で、ヘアカラーをされていた方は、数段階、明るいヘアカラーでカラーリングを行ってください。
ただ茶髪だった方が明るい色にされる場合は、アッシュ系(灰色系)でないと「グレイヘア」にはなりません。茶系のままだと明るくしても、金髪というかシャンパンゴールドになります。この点はご注意くださいね。
毛先のカットを繰り返す
さて、暗い髪色がある程度、脱色できたとしましょう。ご自分でされる場合は髪が痛みますから「ほどほど」でやめておいた方が良いと思います。
それでも毛先はブリーチやヘアカラーで結構痛んでいますから、カットを繰り返しながら「今までの髪部分」を減らしていってください。先にカットしておいてからブリーチ、あるいはヘアカラーすると効率が良いです。
入院前にある程度カットと脱色が終わっていた私は、退院後、さらに自分で髪を切りました。まだ肩まで長さがあったので耳下でバッサリいきました。もうオリーブ色とかそんなことは考えていません。グレイヘアあるのみでした。
コロナが少し落ち着いた頃、いつまでもザンギリ頭でいるわけにもいかず、思い切って家の近くのサンキューカットに行ってみました。歩行の練習を始めたころでもありました。
初めてのサンキューカット!
シャンプーもブローもないので早く終わるし、手術後の私には体力的にも本当に助かりました。約10分と聞いていましたが、美容師さんの腕もよく、なかなかの仕上がりでとても嬉しかったです。
グレイヘアへの移行を考えておられる方は、こういったカット専業のお店も良いのではないでしょうか。予約とか会話に気を遣うことがないし、消毒やマスクの着用も徹底していました。
何より料金が安いです。サンキューカットは1200円でした。毎月行っても、3週間おきに行ってもお財布にやさしいですね。
移行期はどうしても今までの髪部分を早くなくしたいので、まめにカットした方が良いです。これまで長かった方も短くされた方がうまくいきます。ショートでも女らしいスタイルは作れますから、今まで長かった方もぜひ挑戦してみてください。
行きつけの美容院がある方はもちろん美容師さんに相談なさってください。プロの技でこの移行期を乗り越えさせてくださるでしょう。
全体を明るくしてなじませる(ぼかす)方法、メッシュを入れて明暗のバランスをとる方法、様々な技法が「グレイヘア」「移行期」で検索したら出てきます。素晴らしい仕上がりです!この美しい状態をキープしていくには、やはり美容院に通う必要はあるでしょう。
けれど「そこそこのグレイヘア」なら、カットさえ何とかなるなら自力でもいけます。
明るい部分と暗い部分をなじませる工夫
カットといっても、いきなりベリーショートにするのはハードルが高いです。カットを繰り返しても、どうしても数か月は毛先に暗い部分が残ります。
何もしないでいると、毛先の暗い部分と生えてきた白い部分がくっきり分かれて目立ちます。そこをなじませる手段として私はヘアマニキュアを使いました。
テンスター【Henaカラートリートメント】
「せっかくヘアマニキュアを落としたのになんでまたヘアマニキュアを」と思われるかもしれませんが、毛先と生えてきた部分をヘアマニキュアでぼかすのです。
私の場合はもとが黒髪でしたから「ソフトブラック」を使いました。もとが茶色の方はブラウン系を使ってください。脱色後の髪色によっては2色を混ぜる必要があるかもしれません。
- シャンプー直前に鏡を見ながら、生え際と毛先には塗らずに、その間をコーム(櫛)などを使用して塗っていきます。髪は乾いた状態です。こうすると毛先から生え際にかけてグラデーションができます。くれぐれも毛先部分には塗らないようにしてください。また色が濃くなってしまいます。
- そして塗布したら5分程度おいてからシャンプーします。「それじゃ染まっていないのでは?」と思われるかもしれませんが、そのくらいでちょうど良いです。染まりすぎるとまた生え際の白さが目立ちます。染まらなさ過ぎたらまた同じ作業を日を改めて繰り返せば大丈夫です。
- この作業は頭全体に必要ではありません。白さが目立つ部分だけでOKです。髪が濡れていたらこの見極めができません。必ずシャンプー前の乾いた髪に行ってください。
- この作業は毛先の暗い部分が目立つ期間だけ行います。毛先の暗い部分がなくなるか、気にならなくなったら必要ありません。(私はカット3回目くらいでしなくなりました)
- グレイヘアに艶(つや)感は大事です。私は椿油をほんの少量、つけ過ぎないよう気を付けて使っています。今は黒ばら本舗のものを使っています。
黒ばら本舗【純椿油】
グレイヘアのその後
オリーブ色をめざして脱色を始めた去年の1月から早いもので1年が経とうとしています。
髪を染めるストレスからは一切解放されました。鏡に映るグレイヘアの自分にも慣れてきました。これからどんな髪型にしていこうかと考えたりもします。
着る服については、自分でも驚くほど断捨離しました。
これからの自分がどんな暮らしをするのか、身体がどこまで回復するのか、まだはっきり見えていませんが、きっと良くなると信じてやっていきたいと思います。
もう少し時間がかかりそうですが、ゆっくりと少しずつ、グレイヘアの私とともに歩んでくれる服を見つけていきたいです。
追記
私のグレイヘア生活その後につきましては、また記事にしたいと思いますが、とりあえず仕事復帰を機に撮り直したプロフィール写真をこちらに載せています。ここ半年は美容院でカットしています。
追記の追記
ようやく本日、グレイヘアその後の記事を書きました。