大人のおしゃれ塾、田中です。
いつまでも若くいたいと思うのは女心でしょうか。
本の整理をしていて出てきた『ファッション販売ガイドブック』
パラパラ、とページをめくっていて目についたのが「女性の特性を学ぶ」という太文字です。
そこには何と「女性は実年齢の7掛けのイメージで商品を探す」とあるではありませんか!!
女性の商品探し
つまり、30歳くらいに見える人は21歳程度、40歳では28歳のイメージで商品を探すのです。
50歳で35歳、60歳で42歳、70歳で49歳、、、。
一見、ええっと思う数字ですが、冷静に考えてみて、例えば55歳の女性が「如何にも中高年向け」といったショップに行くかというと、やはり行かないと思います。
実年齢と「ファッションマインド」は違います。
客観的にはどうであれ、自分では若いと思っているのが一般的ではないでしょうか。
そのせいか、例えば55歳の女性に、5歳若く見えると言ってもさほど喜ばれません。
けれど10歳若く見えるとなると、ご本人の反応は明らかに違ってきます笑。
こう考えてくると、女性は実年齢の7掛けのイメージで商品(服やファッション小物)を探すというのも納得できる話ですね。
月刊誌「ファッション販売」
今回、私が参照した『ファッション販売ガイドブック』はとても古いものなのですが、ファッションアイテムや素材用語もよくまとまっていたため、ずっと手元に置いていました。
改めて発行年月日を見てびっくり、1995年です!!
月刊誌「ファッション販売」の5月号別冊として発売されたものでした。
1990年代のファッション業界は活気がありました(遠い目)。
月刊誌「ファッション販売」は1976年に商業界が創刊した老舗専門誌です。
ファッション小売業に携わる事業者や店舗の販売員に向けたバイブルというか、教材といった存在の雑誌です。
毎月、具体的な事例や豊富な写真、イラストを駆使して、売り場や商品の基本、接客の技術、最新のトレンドなどが分かりやすく解説されていました。
私も広島文化短大在職中「ファッションビジネス論」という授業を担当していたので、定期購読させていただいていました。
残念なことに商業界は、この事業をアール・アイ・シーに2019年に譲渡したようで、さきほど調べていたら、2020年4月1日に事業停止したとありました。
栄枯盛衰、繁栄と凋落、なんだかションボリしてしまいますが、今は時代の大きな転換期なのでしょう。
時代の声に耳を澄まして行けたらなと思います。