近所のカフェで版画体験。暮らしの中のアートも良いものだと。

美術館

こんにちは。大人のおしゃれ塾、田中です。

先週は思い立って、近所のカフェ(凛カフェRin Cafe)に行ってきました。

このカフェでは月に1回、【大人のアート教室】が開かれています。

大人のアート教室 in 凛カフェ

このお店は、リアライヴ高陽という特別養護老人ホームの1階にあって、建物全体はちょっと高級なマンションのような感じです。

フジグラン高陽のふれあい広場に面しているので緑が豊かで、夜はライトアップされていて犬の散歩やウォーキングをされている方も多いです。

【大人のアート教室】は予約制で、毎回自由に参加できるシステム。

参加費は¥2,500で、それにワンドリンクオーダーが加わります。

今回の参加者は私を含めて6人でしたが、他の4人の方は以前から通っておられるようでした。

この日のテーマはドライポイント版画

ドライポイント版画とは

ドライポイント版画というのは、人生初の体験ですが、要は、銅板や塩化ビニール版に、先が尖ったニードルや釘などで絵柄を描いていく技法です。

「直接法」といわれているそうですが、銅板を腐食液に浸けて溝を作る「間接法」とは違って、絵柄を彫る、というか描くだけなので、初心者にも取っ掛かりやすい版画です。

力の入れ具合や、ニードルだけでなく、ドライバーや釘、カッターやサンドペーパーなども使って、様々な表現が生みだせるのも楽しいところ。

文遊館の基本的なドライポイントの動画がありましたので、ご紹介しておきます。

ドライポイント【教材自立共和国】

この動画ではプレス機が本格的ですね。大きなプレス機は非常に高価ですし、場所も取ります。

パスタマシンを代用される方もあるそうです。

【大人のアート教室】では卓上用のちっちゃなものでした(笑)

プレス機も小さいですから版も小さいです。

ドリンク飲みながらの1時間半ですから、ちょうどよいのかもしれません。

教室はこんな感じです。

出来上がった作品はこちら。左上の3枚は先生の作品です。私たちは一人2枚作りました。

外からは穏やかな春の日差しが。。。

さて、私の作品ですが、、、なんでも今日は「家」がテーマだとか。

呆然としている私たちを見て、、、

先生「まずは横に2~3本線を引いてみましょう」

私(素直にその通りにしながら心の中で)「こんなスタートで私しゃ何がしたいん?(←広島弁)」

その後は何だか自暴自棄になってきて、線に沿ってとにかく家を描いてみました。

ついでに音符とト音記号も加えてみましたが、刷り上がったら反転しているではありませんか!(写真左)

さらに自暴自棄度が高くなり(笑)、音符とト音記号を消して全体を暗くしてみました(写真右)。

結果、撃沈。。。

この時点で残り時間15分。

帰り支度しようと思っていたら先生が「もう一枚やってみましょう!」

私「はぁ。。。」

なんでも次回は「色付けする」とのこと。

「だったら余白が多い方がいいかな」と思い刷り上がったのがこちら。

1枚目よりも力が抜けていて好きかも(笑)

アートするって

私の作品をアートのくくりで、どうのこうの言うのもおこがましいですが、何もないところから何かを生み出そうとした点ではクリエイティブであった気がします。

広辞苑では芸術(アート)を「一定の材料・技術・身体などを駆使して、観賞的価値を創出する人間の活動およびその所産。」と定義していますが、観賞的価値というのはとらえ方が非常に難しいものではないでしょうか。

作品が死後に評価されることが多いように。

今回の私の小さな試みは、作品などと呼べるような代物ではありませんが、それでも自分の中の何かがカタチにできたような喜びがありました。

それは服を作った時とも違うし、ネイルアートを完成した時とも違う感覚です。

なんだろうな。。。この新鮮な胸のざわつきは。

そんなわけで、次回も【大人のアート教室】、のぞいてみようと思います。