「着るものに困る」と悩む前にまずは色彩計画!着回しは短いスパンで考える。

おしゃれ

こんにちは。大人のおしゃれ塾、田中です。

服はあるのに着るものがない、何をどう着たらよいのかわからない、そんな悩みを解決するには「使う色数」をしぼってみることをお勧めします。

何も考えずその場の気分で服を買っていると、統一感のない色柄のオンパレードになってしまいます。

おしゃれが好きで、ついつい目新しい服を買い込んでしまう人も、この方法をとると手持ち服に「秩序」が生まれ、メリハリのついた着こなしができるようになります。

色彩計画をたてる

下の図は私のこの冬の色彩計画(カラースキーム)です。今回はブログに載せるのでチャートにしました。

この冬は、モノトーン(無彩色)を中心に、赤、赤紫、からし色をアクセントに使ったコーディネートを考えてみました。

プランA:赤はニット帽
プランB:赤紫はハーフコート
プランC:からし色はロングマフラー

A~Cに入っている少量の白はスニーカーの靴底の白で、暗くなりがちな冬のスタイルに適度な抜け感を作ってくれます。

プランBの赤紫のハーフコート(冒頭の写真)は、今シーズン私のワードローブのMVPで、軽くて暖かく、外出時に大活躍してくれたアイテムです(現在も)。

こんなふうに手持ちの服は少なくても、ワードローブがお気に入りのアイテムで構成されていれば、着る服に困るといった悩みから解放され、満ち足りた気分さえ感じます。

着用場面(オケージョン)による着分けも、グレーはグレーでもパンツとスカートを用意しておくなど、色は統一しておけば問題ありません。あとは眼鏡やアクセサリー、腕時計などのファッション小物、靴やバッグの素材(皮革か布か)などで、ドレスアップもドレスダウンも自在にできます。

色彩計画に従って買い物する

「いつも同じ色使いでは飽きるのではないか」と思われるかもしれませんが、いくら気に入っているからといって、私も赤紫のハーフコートを3月になっても着ようとは思いません。春には春の色彩計画があります。

春には今のところ、無彩色をベースに、黄色と赤をアクセントにした着こなし(プランA・B)を考えています。春には明るさが欲しいので白はかなり広い面積で使い、グレーも冬より明るめのアイテムを選びたいです。グレイッシュな緑もプランCとして加えるかもしれません。

手持ちの服をチェックしてみると、春に使える無彩色のアイテムは、綿シャツ(白と黒)、長袖Tシャツ(黒)、ジップパーカー(うすいグレーと黒)、パンツ(黒とグレー)、ワンピース(黒)、綿のコート(黒)がありました。あとは白いボトムスを(パンツにするかスカートにするかはまだ決めていませんが)これから購入しようと思います。

アクセントカラーとしては、手持ちのカーディガン(赤)をたちまちは使いますが、経年劣化もあり買い替えも考えています。黄色については先週、ネットでからし色のハイネックセーターを注文しました。グレイッシュな緑については、気に入った商品に出会えたら購入します。

春夏用に黒のキャップもメルカリで購入しました。冬物のニット帽とは次の秋冬までお別れです。

こんなふうに色彩計画に従って手持ちの服をチェックし必要なものを購入していきます。

それにしても冬も春も無彩色に赤や黄色でワンパターン、ずっとこれだと楽しくないのでは?と思われませんか。

いやいや、ずっとこれではないのですよ(笑)

色彩計画は短いスパンで考える

スパン(span)とは幅や間隔を意味する言葉で、 日本では時間的な間隔を指すことが多いです。

色彩計画のスパンは2~3か月を目安に考えると、1年間で6~4回、季節や気分に応じたコーディネートや(着回し)を楽しむことができます。

私は、冬と春こそ無彩色がベースカラーでしたが、5月からはネイビー(紺色)を中心とした構成も考えています。夏にはオリーブ色(カーキ色)ベースもいいなと。

ここにアクセントカラーとして何を加えてくるか、髪色とのバランスもあり、これからいろいろ考えていきます。

一度に多くの色を買い込むと収拾がつかなくなります。短いスパンで色彩計画をたて、色数をしぼって使いこなす工夫をしてみましょう。

短いスパンで色彩計画をたて、年間を通して色を楽しむことができれば、毎日の衣生活やコーディネートはとても快適で洗練されたものになります。

色彩計画はチャートにまでする必要はありませんが、メモなどして意識下におくことも大切です。

ぜひ限られた色数、アイテム数、挑戦してみてくださいね。

『フランス人は10着しか服をもたない』(ジェニファー・L・スコット、大和書房)にも共感できることが多いと思います。