大人のおしゃれ塾、田中です。
「おしゃれ」で検索すると、おしゃれになるための条件とか、おしゃれな人の共通点とか、いろいろ出てきます。
人は本当にそんなに「おしゃれになりたい」のでしょうか。
ファッションビジネスの教科書には「ファッション感度」という項目があります。
レベル5がファッション感度が高く、レベル1は感度が低くなります。
ファッションや流行への興味、受け入れ方の度合いを5段階で示しているわけです。
「衣生活論」という授業で学生たちに聞いてみました。
「5段階で考えるなら、自分はどのくらいのファッション感度でいたいと思っているでしょう」と。
圧倒的に多いのがレベル3で過半数を占めます。最近はレベル5と答える学生が少なくなりました。
レベル4はレベル2と同数くらいいます。20歳前の若さでレベル2という学生がかなりいるわけです。
レベル3と答えた学生の自由記述には「そこそこおしゃれでいたい」という表現がよく見られました。
私から見たら十分レベル4に見えるのですが、それをレベル3と答えるところに「そこそこ」の真意があります。
結構ファッション志向なくせに「頑張ってます感」を出したくないという笑。
「おしゃれ」と一口に言っても、「どの程度おしゃれにするか」がスタイリングの重要なポイントになります。
ファッション感度は、価値観や嗜好の問題であって、高いから良い、低いから良くない、という問題ではないからです。