大人のおしゃれ塾、田中です。
「好きな色と似合う色は違うのですか」という質問は、ネット上でよく見かけますね。
私自身も学生からよく聞かれました。
しかし、私たちには、そこまでハッキリ「好きな色」があるのでしょうか?
好きな色があるとしても、その色だけしか着ないという人は少ないと思うのです。
好きな色
私は世の中に存在するあらゆる色が好きですし、こんなふうに使ったら素敵だろうと夢が膨らみます。
その色その色には持ち味があって、生かし方次第だと思っています。
ファッションでいえば、コーディネート次第ということないなります。
「好きな色と似合う色」という質問をする人は、色を単独で考えている傾向があるのではないでしょうか。
自分の身体に当てて見ずに、服の色を単に物体の色として見ているのです。
「鏡を見ない」という人も結構おられることに最近気付きました。
このような方たちは、まず、服を身体に当ててみる習慣を身につけていただきたいと思います。その時の見え方について自分なりに判断する習慣を身に付けましょう。
鏡に映った自分が好きか嫌いかでいいと思います。
好きなら着ればいいし、嫌いなら着なくてよいのですよ。
難しく考えず、自分の直感を信じましょう!
「好き」とか「似合う」は人に決めてもらうものではありません。主観的なものです。
似合う色
似合う似合わないは鏡に自分を映して見ないと分かりません。
その判断を人に任せるのではなく、自分でできるようになりましょう。
似合う似合わないは、何を基準に考えるかによって、人の判断は変わってきます。決して客観的、絶対的なものではなということを忘れないで欲しいのです。
パーソナルカラーの研修会で、モデルに当てたドレープ(診断用の布)の似合う似合わないの判定が、講師によってバラバラになることはよくあります。全国から集まった認定講師レベルで、ですよ(笑)
いかに絶対ということがないかお分かりいただけるのではないでしょうか。
まとめ
好きも似合うも主観です。
好きな色が似合っていると思うのであれば似合っているし、似合わないと思うのであれば、その人にとっては似合っていないのです。
それでも好きな色だから着たいと思うのであれば、メイクや、髪色、アクセサリー、着こなしで似合わせていくことはいくらでもできます。
その人にとって、着こなしやすい色の傾向はありますが、どんな色でも着こなせないことはありません。
パーソナルカラー診断の危険性は、似合う色を絞り込んでいくところにあります。
さらに残念なのは、似合うと絞り込んだ色の服がお店で見つかる可能性がとても低いことです。春?夏?秋?冬?、診断してもらったシーズンのサンプルを手に、お店を探してもその色の商品がズバリ店頭にあることはないと思います。
似たような色だと思って購入しても実は別のシーズンの色だったり、訳が分からなくなってしまいます(涙)
結局は自分で判断するしかありません。
好きな色と似合う色は違うのか・・・違うこともあれば同じこともある、答えはいつも鏡の中にあります。