式場龍三郎展に行きました

美術館

大人のおしゃれ塾、田中です。

今日は広島現代美術館で開催中の式場龍三郎展に行きました。
式場(しきば)龍三郎、という人がどういう人か知らなかったので、興味津々です。

段原中央バス停から歩きだったので、比治山スカイウォーク、今日も利用させていただきました。
維持費が年間2000万と聞いているので、私一人で動いてもらって申し訳ないなぁ。

木々の緑が目にまぶしいです!
ランニング、犬を散歩させている人、多いですね~。

一方、館内はひっそりしています。
万全のコロナ対策でお出迎えいただくのですが、来場者は少なく、検温がちょっと笑える。

さて、問題の式場龍三郎(1898~1965)です。
私が知らないだけで、戦前戦後の美術、文芸、精神病理、民芸運動など、幅広い分野で活躍された方なのですね。

ゴッホの研究者で日本へのゴッホ紹介者であり、裸の大将、山下清をプロモートしたのもこの人だったとは!
草間彌生もデビュー時にはお世話になっていたらしい。

武者小路実篤、河井寛次郎、柳宗悦、岸田劉生、三島由紀夫、などの名前もあがってきます。

感動したのは「三島由紀夫からの手紙」です。三島から式場にあてた礼状なのですが、原稿用紙2枚によどみなく書かれた文面と筆致!

三島の著書「仮面の告白」についても触れられています。

原稿用紙のマス目は適度に無視され、端正ではあるけれど伸びやか、かつ堂々とした行書体で書かれています。

インクは変色して、セピア色に。
当時の人は、こんなふうに手紙(書簡)のやりとりをしていたのでしょうね。

今回、撮影がOKだったのが、唯一、こちらの「二笑亭の光」。
高さは、出品リストに載ってないのですが、150㎝くらいの模型です。

この家の主は渡辺金蔵という人で、式場の著書『二笑亭綺譚』にはこの亭の特異性、例えば畳の縁が鉄だったとか、そんなことが記されているようです。
読んでみたくなります。

作品保護のため、館内はどこもかしこも薄暗く、
唯一、わずかに光が差していたのがこの作品でした。

覗き穴から覗く仕掛けになっていたらしいですが、
私は気付かず帰宅。残念!

私は東京都立現代美術館も大好きなのですが、コロナのせいで東京に行くことができず、本当に悲しいです。
やっと東京都美は3年間の改修工事が終わったところだったのですが。

行きたいところに行けない
会いたい人に会えない
食べたいものが食べれない?

そんな日々が早く終わることを心から願わずにいられません。

広島現代美術館も今年の年末から改修工事に入るそうです。