コシノヒロコ展―アートとファッションの世界―を鑑賞

美術館

こんにちは。大人のおしゃれ塾、田中です。

いやー、寒くなってきましたね。

あっという間の12月ですが、現在開催中のコシノヒロコ展COLORS88が12月8日までということで、大急ぎ、はつかいち美術ギャラリーに行ってきました。

安佐北区から廿日市までは結構時間かかりますね。

途中、広島そごうの韓国料理店クックハン COOK HANサムゲタンを食べたせいもあります。

熱々でグツグツ煮立った状態で運ばれてきました。スープはほとんど塩味が付いていないので、私は添えられた岩塩を全部投入しました。それでもお吸い物より薄いくらい。ヘルシーといえばヘルシーです。

左下の銀の容器はご飯が入っています。右側の茶色のお皿は骨入れ。

薬膳なのでニンニクや棗(なつめ)ショウガ、栗?が入っています。鶏は半身だったのか、通常なら鶏のお腹にあるお米が鍋底に沈んでいました。まぁ、まるごと一羽は食べきれないですから半身は仕方ないことか。

プライスは税込みで2150円。数年前の食べログでは1650円だったので随分値上がりしていますね。

そんなこんなでお腹がいっぱいになりはつかいち美術ギャラリーに到着。

平日の昼下がり、来場者は10名くらいといったところ。

広々とした素晴らしいギャラリーですね。

コシノヒロコ氏はファッションデザイナーとして65年のキャリアがありますが、一方でアートへの造詣も深く、今回の作品展でも絵画や墨絵、オリジナルの陶器(大皿やコーヒーカップ)の展示もありました。

絵画はどれもカラフルで、心を躍らせるというか目を楽しませてくれるものが多かったです。

今回の作品展はコシノが2025年で88歳を迎えるという記念でもあり、過去のオートクチュール作品の中から数十点が展示されました。彼女の膨大な作品群のほんの一部です。

触ってみることはできませんが、撮影はOKですし、なにより好きなだけ近くで見ることができました。

縮絨ウールを使った作品で、テキスタイルの完成度の高さと色あいの複雑さには脱帽です。

こういったアフリカンテイストの作品もお手のものですね。

一方でモダンでスタイリッシュな作品も見応えがあります。

近くでカッティングや縫製を見ましたが製作者の息遣いが聞こえてくるようでした。

こちらは最新の2024春夏の作品。マネキンに着せるとどの時代の衣装もアーカイブス(資料)に見えてしまうというのが私の印象です。服って着て動いてこその命のように思うのです。

ともあれ、アーカイブスになっても作者が作品に込めた思いは時間空間を超えて迫ってきます。

その手仕事の巧みさ。

あれやこれや試行錯誤しながら「かたち」を生み出していくプロセスが見えてくるような気がするのです。

私も現役の頃はファッションショーで作品を発表していました。アマチュアですがクリエイションとは何なのかを身をもって体験してきたと思います。

売れる売れないは考えなくていい自己満足の世界でしたが、もの作りの難しさと楽しさに触れることができたのは貴重でした。

あのワクワク感はちょっと他では味わえないかもしれません。

会期はあと3日しかありませんが、もし服作りやファッションに興味がおありでしたら、はつかいち美術ギャラリーまで足を運んでみてください。