美術館と博物館の違いを実感した【海洋堂フィギュア展】

美術館

こんにちは。大人のおしゃれ塾、田中です。

いやー、毎日暑くてたまりません。

家でエアコンばかりもどうかと思い【海洋堂フィギュア展】に行ってみました。

といっても車なのでやはりエアコンですが。

途中、山あいの田んぼが太陽を浴びて輝くばかりの美しさでした。

けれど一歩、外に出ると灼熱地獄!

日傘を持ってこなかったのが悔やまれます。

肌がジリジリ焼けている。。。

「誰もおらんがな」(←心の声。こういう時は関西弁になる)

「昼の3時に誰がこんなところ来るねん」(上に同じ)

「あんたやろ」(今度は陰の声←誰やねん)

文句を言っても仕方ないので、下を向いて歩きます(顔を焼きたくない)。

駐車場から数分歩いてみよし風土記の丘ミュージアムに到着。

7月6日から8月27日まで【海洋堂フィギュア展】が催されています。

キャッチコピーは手のひらサイズのワンダーランド

ポスターは写真がぼやけてレトロな雰囲気。

企画展の会場へは三次の古代遺跡など常設の区画を通って行きます。

こちらには古墳からの出土品がたくさん展示されていて、気分は一気に古代の世界へ。

こういった民俗資料館は、出土品の保護のためもあるでしょうが、たいていが薄暗く、落ち着いたというか地味な印象です。

ここが美術館との大きな違いでしょうか。

美術館はキュレーター(学芸員)が作品をいかに見せるか、その切り口の新しさや深さが追求されますが、ミュージアム(博物館)は収集した資料をいかに客観的に展示するかが大切なのだろうと感じます。

なので【海洋堂フィギュア展】 もすこぶる博物館的でした。

まずセンスを感じさせません(笑)

展示方法に。

展示物(小さなフィギュア)はガラスのショーケースに入ったかたちで、土器や埴輪を飾るかのように展示されています。

海の生物だったり。。。

昆虫だったり。。。

仏像だったり。。。

何でもありの状態でした。

どの作品もリアルで緻密な作業がなされていました。

動画でなければ撮影も許可されています。

展示物とその周辺環境を立体的に表現するジオラマも博物館の展示によくある手法のひとつです。

ちょっと、おどろおどろしい感じがするのは私だけでしょうか。

展示されたフィギュアは膨大な数なのですが、一つひとつが小さいため、展示スペースは2部屋でおさまっていました。

中国での制作工程も段階的に示されていて、こちらの展示は天井近くまである大きいガラスケースで行われていましたが、博物館の手にかかるとすべての展示物が出土品のような「古めかしさ」を帯びて見えるのが不思議です。

会場を出てすぐのところには、フィギュアの入ったガチャポンや、楽器を奏でる女神(ですかね?)の像がありました。

キャプションも図録もないので何が何だかわからないのですが、こんな怪獣のフィギュアもありました。身の丈160㎝くらいでしょうか。

世界的フィギュアメーカー海洋堂が生み出した精巧で美しい彩色のフィギュアも、博物館に展示されると、ちょっとうら寂しい感じがしてしまいます。

昔の温泉街にあった〇〇館的な要素が若干、感じられるのですね。

どうしてかなぁ。。。

「今」という感じが消え去っているからでしょうか。

私がマニアでないからでしょうか。

「展示」が求められる博物館の宿命なのでしょうか。

そんな疑問を覚えながらの帰り道。。。

ソフトクリームのお店を発見!!

迷わずバニラを注文!

外気温が高いので受け取った端からメルトダウン。。。

暑い暑い、昼下がりのみよし風土記の丘ミュージアム

ひとときのタイムスリップを楽しませていただきました。