三次もののけミュージアム。妖怪たちの憎めないキャラにほっこり。

美術館

こんにちは。大人のおしゃれ塾、田中です。

先週、三次に行く便があって、帰りに日本妖怪博物館「三次もののけミュージアム」に寄ってみました。

私が知っている妖怪といえば、ゲゲゲの鬼太郎に出てくる「ぬりかべ」とか「一反もめん」「ぬらりひょん」など。。。

それが日本古来から伝えられている妖怪なのか、漫画のために作られたキャラクターなのか、よく分からないくらいの知識です。

ともあれ、博物館に入ってみましょう。

入館料は480円。チームラボの妖怪遊園地を利用する場合は600円になります。

日本妖怪博物館「三次もののけミュージアム」のなりたち

まず、なぜ妖怪博物館が三次にあるのか?

そこが不思議だったのですが、博物館の由来を読んで「なるほど!」と思いました。

本博物館の立つ三次市三次町は、《稲生物怪録(いのうもののけろく)》の舞台となった地です。稲生物怪録は江戸時代以降、現代にいたるまで、絵本や絵巻、漫画の題材にもなり、全国の広い範囲にわたって伝承している妖怪物語です。

江戸時代から伝わる妖怪物語の舞台が三次だったのですね。

さらにもう一つ、博物館設立には強力な助っ人がありました。

日本屈指の妖怪コレクター湯本豪一(こういち)氏から、約5,000点という膨大なコレクションの寄贈があったのです。

湯本豪一氏は、1950年 東京都墨田区の生まれの妖怪研究家で、当館の名誉館長になっておられます。

湯本氏が蒐集した妖怪コレクションは日本最大級で、常設展示「日本の妖怪」では、私たちの生活のなかで妖怪たちがどのように捉えられ、表現されてきたかが紹介されています。

妖怪(もののけ)とはなにか・幽霊との違い

現代のように、夜、こうこうと明かりが灯る時代ではなかった昔。。。

自然災害や疫病は、現代の私たちが思う以上に、恐ろしく理不尽なことであったろうと思います。

そんな時、人間は人知を超えた現象を妖(あやかし)、物の怪(もののけ)として畏れ、時には敬いながら共存してきたといわれています。

妖怪(もののけ)は身近な動物や物に姿を変えて人を驚かしますが、幽霊のように化けて出て、恨みを晴らそうとしたりはしません。

【幽霊と妖怪】の違いとは?日本のお化けの歴史に迫る!では、妖怪を生み出す土壌となった古代からの精霊に対する信仰をあげています。

古代では、自然物にはすべて精霊が宿っていると信じられてきました。人の力の及ばない自然災害などは、人間を超越した存在のせいにすることで説明されてきたと考えられています。

古くから伝わる妖怪の中でも、最も有名なのが、鬼、河童、天狗で「日本三代妖怪」と呼ばれているそうです。

その他にも、座敷わらし、ろくろ首など色々あります。

妖怪には幽霊のような怨念(おんねん)がないせいか、姿かたちがグロテスクでも「ひょうきん」な愛らしさが感じられます。

妖怪坐像が100体!

館内は平日にもかかわらず、けっこう来場者がありました。

特にこの妖怪座像100体は人気です。

熱心に写真を撮っている方も多く、なかなかシャターチャンスがありませんでした(笑)

なんと、この妖怪座像、人気投票があるのです!

来場者が「推し」に投票する「YZU100総選挙」が開催中でした。

下の写真は2年前に行われた「MZU36総選挙」で1~4位を獲得した妖怪です。

4体とも甲乙つけがたいユニークなキャラですね。

じっくり見ればキリがないと思いますが、悲しいことに妖怪への思いよりお腹がすいてきました(笑)

ミュージアムのすぐ隣がレストランになっています。

『もののけダイニング』というお店です。

もののけダイニング

まだ午前11時30分だったので、先客は一人でした。

店内は、白と茶、イエローを基調とした明るい色調です。

ところどころに飾られた観葉植物がアクセントになっています。

ハンバーグ定食を注文しましたが、10分くらいで出てきました。

一見、よくある定食です。

トレーや箸置きが古めかしいですが、白いお皿はピカピカに磨かれています。

お味噌汁を一口飲んでみると「美味しい!」

ハンバーグも「しっとり」してドミグラスソースも本格的です。蓮根(れんこん)とナス、コーンがトッピングされているのも珍しいと思いました。

添えられている野菜も新鮮で歯切れがよかったです。

もやしとほうれん草のソテーは、和風とも中華風ともいえない味付けで、チシャにかかっているドレッシングも醬油ベースでまろやかでした。

沢庵(たくわん)は細切りにされていて「ごま油」で風味付けがされています。おかげで白いご飯も最後まで楽しめました。

観光地にある飲食店の中にはガッカリさせられるお店もありますが、このお店は、地元の人にも愛されているのではないでしょうか。

大袈裟かもしれませんが料理に「心」があると感じました。

奇抜なことはしなくても、当たり前のように「喜んでいただけるものを出そう」という意識が感じられます。

お勘定の時「美味しかったです」とお伝えしましたが、あらためて『もののけダイニング』のみなさん、ご馳走様でした!

美味しいものをいただくと心までほっこりしますね。

追伸:もののけミュージアムの入館チケットがあると、食後のコーヒー(or紅茶)が無料になります。

もののけミュージアムの近くには、みよし風土記の丘や歴史民俗博物館、湧永満之記念庭園もあってお勧めです!

古墳公園、みよし風土記の丘が美しい!湧永満之記念庭園の庭園も見所のひとつ!
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