泉美術館で春のひと時を楽しむ「読者の写真展」と「所蔵品展」

美術館

大人のおしゃれ塾、田中です。

今日は西区商工センターにある泉美術館に、中国新聞社「読者の写真2020展」を見に行ってきました。

いつもエントランスの植え込みがきれいです。

中国新聞社の月例写真コンテスト「読者の写真」の応募数は、2020年、1万81点あったそうです。コロナ禍で前年よりわずかに減少したそうですが、それでもこの12年、ずっと1万点を超える応募があるそうです。1969年に「あなたの報道写真」として始まったそうですが、歴史のあるコンテストなのですね。

今回の展覧会では、毎月の月間賞作品56点と、年間賞に輝いた4点が披露されていました。

特に年間賞第一席を受賞された高取一巳(79)さんの作品は、桜吹雪が舞う中、4人のご婦人が並んで歩いておられる情景を見事に切り取られていました。

高取さんは20年間写真を撮ってこられ、この日も30分撮り続けていらしたそうです。そこへ突風が吹いてきて、桜の花びらが舞い散る瞬間にシャッターを切られたそうです。ご婦人方はマスク姿で、まさに2020年4月ならではの1枚となりました。

被写体の選び方や、カメラ技法の多様性など、見ていてとても楽しかったです。

ここでいつもの(笑)ティータイムです。

今日は「桜モンブラン」という期間限定のケーキをいただきました。写真では見えにくいですが、土台はお抹茶のスポンジです。その上に塩漬けの桜葉がきいたクリームがたっぷり乗っています。トッピングには緑のうぐいす豆が!土台の抹茶色とリンクしていて、桜クリームのピンクとの配色が春らしいです。

お庭の紅梅も春を感じさせてくれます。泉美術館のTwitterによれば、2月の上旬に開花し始めたそうです。

紅梅は開花が早いので、今日五分咲きに見えるのは散り始めているのかもしれませんね。

写真展と併設で、泉美術館の所蔵作品展も開催されていました。

これが大変すばらしく、(株)イズミ創設者、山西義政氏と夫人の美術品への愛情と審美眼に感服せざるを得ません。「泉美術館」という銘は、彫刻家、佐藤忠良氏によるものだそうですが、その言葉「隣人を思いやる心なくして芸術なし」は、こちらの美術館の精神でもあるそうです。

今回も春のひと時、今まで知らなかった巨匠の日本画や洋画を鑑賞させていただき、とても心が満たされました。お金にまかせて買いまくったというコレクションではないと思います。作家名で検索しみると、作品の画像がたくさん出てきますが、どれと比較しても山西ご夫妻が選ばれたものが一番魅力的です。

前田青邨(まえだせいそん)の「紅梅梅」「梅日和」「日の丸鯉」、図録も出されてないのでご紹介できず残念なのですが、小品ながら気品と華やかさにあふれています