大人のおしゃれ塾、田中です。
広島市現代美術館のポスター「けっこう長く、休館します。」
2021年12月28日から2023年SPRINGまで。
確かにけっこう長いですね笑。
東京都の現代美術館も3年間の改修工事を経て昨年リニューアルオープンしました。
広島市現代美術館も古くなりましたから、耐震工事も含めて改修も必要でしょう。休館中、寂しくなります。
そこで5日の土曜日、天気も良かったので、美術館とのお別れに行って来ました。
「コレクション・ハイライト」展です。12月中は入場無料なのですよ。
まずはA-1展示室です。
写真が手ぶれしてしまいました。こんなに何も展示されていない空間を見るのは初めてです。空間そのものが作品化してますね。
A-1、A-2展示室を通って地下に下ります。
螺旋階段には、彫刻家の井上武吉による「階段モニュメント」が。
螺旋階段の中心部が貝の様に渦巻き状の塔となっていて、その真上が天窓となっています。螺旋階段を下りながら期待感が高まります。
そして、いよいよA-3展示室です。
半円形のフロアと、黒い天井のコントラストが美しいです。
この美術館のメインとなる広々とした展示スペースです。
展示場を出ると、アンケート記入のスペースがあります。
そこから見える「中庭」がこちらです。いつも焦土のような風情で渋いですね~。
A-1展示室からB-1展示室に向かうときに通るのがこの「回廊」です。
ここはいつも光にあふれていて「ファッションショーのランウエイとして使ったらクールだろうな」と文化短大在職中はよく思っていました。
回廊の先のB-1展示室です。
「ゲンビ・リコレクション—番外編:シャンデリアにもありがとう—」の垂れ幕が下がっています。
写真に写っている巨大な照明器具は、建築とともに黒川紀章のデザインで、美術館のスタッフは、この照明器具に親しみと誇らしさを込めて「シャンデリア」と呼んできたそうです。
いつもは天井近くにありますが、自由に上げ下げが可能で、こんなふうに床すれすれの高さまで下げることもできるそうです。
改修後は一定の高さに固定されるので、このように低い位置で見ることはもう出来なくなるとると、垂れ幕に書いてありました。
最後に屋外へ出てみます。
岡本 敦生《CRUST》
石でできた繭(まゆ)のようです。中は空洞に。ここ、ガラスがマジックミラー(ハーフミラー?)になっていたのですね。今頃になって気付きました。
マグダレーナ・アバカノヴィッチ《ヒロシマ-鎮まりしものたち》
40個の立体が一方向を向いて並んでいます。何の形なのでしょう。今頃になって思います笑。
広島市現代美術館は平地にはないので、私のように車の運転をしない人間には、ちょっとした山歩き感があります。
周囲の比治山公園内には、屋外彫刻もたくさんあって、見どころ満載なのですが、何かしらこの公園は寂しい感じがしてしまいます。
山の気配のせいでしょうか。