歳をとったらおしゃれ心がなくなるのか。

おしゃれ

こんにちは。大人のおしゃれ塾、田中です。

いやー、昨日は3か月ぶりかの涼しさで、なんだか生き返った気がしました。

本当に9月に入ってからも記録的な暑さで、どこまで辛抱しなければいけないのかと暗澹たる気持ちでしたが、涼しくなったら急に活動が活発化。現金なものです。

まずはウォーキングの再開。

暑さでこの3か月近く歩いていませんでしたが、久々に歩いてみたらやっぱり息が上がりますね。無理は禁物、ボチボチいかなくては。

ところで私はかねてより疑問だったことがありました。

歳をとったらおしゃれ心がなくなるのか?ということです。

4年前に【大人のおしゃれ塾】をオープンした時、そのチラシを見て現役時代からおしゃれだった先生が(たぶん70代後半)「もうおしゃれとかいう歳じゃないしー」とおっしゃるのです。私からしたら今もシャネルタイプのスーツお似合いだったので「照れ隠しでおっしゃっているのかな」と思ったのですが、本当のところはどうなのでしょう?

確かに、歳を重ねると最新の流行への関心は薄まってきます。

それには理由があって、自分なりのこだわりポイントが増えてきて、それが年々強固になり、流行などといった流動的なものには心を動かされにくくなっているからではないでしょうか。

例えば、ヒールの高い靴はしんどくて履けない(→履かない)、二の腕がむき出しになる服は避ける(→夏でも5分袖または7分袖)、ウエストが窮屈なパンツやスカートは履かない(→総ゴムまたは後ろゴム)といった条件が服選びで重要視されるようになります。実用性が審美性を凌駕するといいますか。

だからといってそれが直ちに「おしゃれ心がなくなった」とするのはいささか早計過ぎるのように思うのです。

みなそれぞれに、自分のこだわりポイントを満足させるアイテムを選び、自分なりに考えて着ているのではないかと。

出来上がったスタイルは確かにトレンディ(←今や死語?)とは言えないでしょうが、そのほうがある意味、TPOに合うことも多いのです。私はそのことを高齢者が多い地域の公民館で実感しました。無理なく周囲に溶け込めるのですね。

もちろん、若い頃からおしゃれだった人は、今でも現役なことが多いです。何せアンアンやノンノ、オリーブ、JJなどのファッション雑誌で鍛えられた世代ですから。80年代のDCブランドも着倒していたりします。数は少ないですが、今でもそんな人たちは頭一つ抜けたファッションに身を包んでいます。ですが周囲もそんなものだ(そういう人だ)と受けとめて、自然に受け入れています。さすが年の功ですね、双方とも。

つまり何が言いたいかというと、歳をとったらおしゃれ心がなくなるわけではないということです。

おしゃれの方向性や力(ちから)の入れよう、価値観が各人各様、一律にはくくれない領域(笑)に入っているのではないかと。

一見、ショボい(←ごめんなさい)おばあさんも、じつはパンツには両サイドにポケットあることがこだわりポイントだったりします。スーパーの婦人服売り場で目にしたのですが、ご一緒だった友人に「これはポケットがあるけぇ(←広島弁)」「これにゃぁーないわ」を繰り返されていました。その条件をクリアした中から今度はおそらく履き心地で選別が行われるでしょう。手持ちの服と合う合わないも検討されるかもしれません。

最後まで見届けられなかったのが残念ですが、このおばあさん、お世辞にもおしゃれには見えませんでしたが、髪は染めておられましたし、バッグも斜め掛け。ご自分なりの装いの「落としどころ」をつかんでおられるのではないでしょうか。

そういう納得感というのは、みんなあるのではないでしょうか。

私もこの夏、熾烈な暑さを凌ぐため、少しでも着るものから受けるストレスを失くそうと苦労しました。

行き着いた先はリブニットクルーネックTシャツ

まず最初はGUのリブニットクルーネックTシャツを購入しました。

ところがこちら、デザインは良いのですが、綿57%、ポリエステル37%、ポリウレタン5%と、ポリエステルの含有が多く、真夏には暑苦しく感じられました。首周りのリブが硬いのも気になるところ。気になるといったレベルを超えて、不快で首筋まで痛くなってきました。

そこで次に購入したのがUNIQLOのリブニットクルーネックTシャツです。

今シーズン発売のものは袖丈が短いので、以前の商品をメルカリで購入しました。

手前と真ん中の青と茶は2022年のもの。一番下のグレーは2023年のものです。いずれも綿96%、ポリウレタン4%でポリエステルが入っていないので快適さが違います。この3枚はヨガや太極拳、習字の時に着用しています。

家では同じくUNIQLOのランダムリブクルーネックTシャツ(ピンクとマスタード)を交互に洗濯っては着ています。タグはすべてカット。ストレスのもとですから。

このアイテムもメルカリで購入しました。

2000年の製造ですがほぼ新品。前述の3枚も美しいお品でした。メルカリには本当に感謝です。おかげでこの夏を何とか乗り切ることができました。

私も先ほどのポケットにこだわった“おばあさん”と大差ありません。素材(出来るだけ綿100%に近いもの)、首周りの着用感に徹底的にこだわりがあります。

違うとしたらボトムス、履物との色のバランスに気を配っていることくらいでしょう。

決してインスタグラムInstagramにアップできるような代物ではありませんが、私なりの「落としどころ」はちゃんとクリアしているのです。

歳をとったら、確かに最新のトレンドからは離れるかもしれませんが、自分なりのこだわりこそが「おしゃれ心」の証(あかし)ではないでしょうか。