こんにちは。大人のおしゃれ塾、田中です。
3月1日(金)、GU and UNDERCOVER(アンダーカバー)の発売日に合わせて、イオンモール広島府中店のGUに行ってきました。
私が行ったのは午後だったので、コラボ商品のラックには2~3の人男性客があるくらいで、かなり落ち着いた状況でした。
2024春夏コレクション
2回目となる今回は、ユニセックスをうたいながら、サイズ的にはかなりメンズ寄りなように感じました。
今回私が見たかったのは、2wayオーバーサイズモッズコート(赤矢印)とキルティングサコッシュ(青矢印)とリブブルゾン(後述)。
2wayオーバーサイズモッズコート
2wayオーバーサイズモッズコート(¥7,900)は、すでにMとLサイズが数点しか残っていませんでしたが(今は完売)、私が2人入るかと思うくらいサイズが大きかったです。そのため切り替え部分のジッパーがフラフープ(輪っか)状態となり、サイズを下げたとしても身体が美しく見えるデザインでないと感じました。2wayをねらっているため切り替えが中途半端な位置になってしまったのではないでしょうか。
それから残念だったのが「カーキ」の色みです。写真では黄み寄りに写っていますが、かなり青みが強いです。次の写真の方が近いかもしれません。(右端)
キルティングサコッシュ
キルティングサコッシュは、作りもていねいで、ドローストリング(巾着)のバッグには珍しくサイドジッパーやアウトポケットが付いています。それで2900円という低価格!
この商品が残り数点になっていたら私も迷わず買ったかもしれませんが、、、
店頭にはあふれるほどの商品数。オンラインでも全く欠品がありません。生産数が半端なく多いのかもしれません。それでこの価格が実現できているのかもしれません。となると「そのうち値下げになるかもしれない」と思うのは私だけでしょうか。焦ることはないなと(笑)。
リブブルゾン
次はリブブルゾン(¥4,900)
いやー、この商品、MA-1という定番中の定番的なアイテムですが、縫い代を表に出すインサイドアウト、後身頃にはアンブレラヨークなど、ひねりの効いた仕様は感動もの。素材もポリエステルと綿の混紡ですが、適度なハリと光沢があって価格以上の高級感があります。縫製も美しい!
黒のSサイズを試着しましたが、160㎝の私で袖丈はかなり長め。肩幅もやや広く肩先に少し角張った空間ができてしまいます。仮にXSがあったとしても(オンラインでも完売)今度はすそ幅が狭くなり、上半身がカボチャのようなシルエットになるかもしれません。要は「私には似合わない」ということでしょう。
やはり今回のGU and UNDERCOVERは、男性が着てナンボというか、良さが発揮できるシリーズだと感じました。もちろん10~20代の女子がダボっと着ても可愛いらしいですが、それにしてもかなりオーバーサイズなので、女性のみなさんはご注意を。
特に写真左の2WAYヘリクルーパンツ。こちらは在庫がまだたくさんあるようですが、ボトムにボリュームが欲しい時にはぴったり。結構ワイドですよ。
2WAYヘリクルーパンツ
カーゴパンツはここ数年すっかり定番化しており、特に昨年から今年にかけて、どのブランドでも見かけるようになっています。
その大きなポケットが見方によっては装飾的で、今シーズンのボトムスに装飾性を求めるトレンドに合致しているという訳ですね。
その他、Tシャツ類もたくさんありましたが、すべて着丈が長め。オーバーサイズなシルエットを作りたい場合は最適かと思いました。
結局、今回は何も買わずに帰ることになりました(涙)。
商品とターゲット
やはりGU and UNDERCOVERのターゲットは若者ですね。しかもおしゃれな男子!!
そんなわけで、年齢を重ねた女性が着用するには、サイズ的にもテイスト的にもちょっと無理があります。外しアイテムのつもりが冗談でなく外してしまうという残念な結果に(笑)。
ここは素直に認めて、身近なところで探してみましょう。
じつは、太極拳に着て行く春物アウターを探していました。リブブルゾンかモッズコートのどちらかが似合えば良かったのですが、撃沈でした。
仕方がないので近所のスーパーを見ていたら、創業祭とやらでジップパーカが目玉商品となっています。「どれどれ?」と何気なく着てみたらこれがジャストフィット!!
カラーも黄みのカーキと黒で、手持ちの太極拳のパンツ(黒)との相性もバッチリです。
機能性も、防風、撥水、UVケア、斜め方向に伸びるストレッチ性、ベンチレーション、と至れり尽くせり。
「ベンチレーション(空調)って一体どこが?」とさがしてみたら、背中にありました。
素材に透湿性がないので、衣服内気候を保つのに意外と良いのかもしれません。
その他にも裏地がメッシュになっていたり、、、
着用した時にシャカシャカ音がしないことや地模様が入っている点も気に入りました。普通こんな柄(花柄?)が入っていたらマダム感全開(笑)のような気がしますが、それがそうでもないのです。なんだか普通に奥行きが出る感じがしました。
中国製のジッパー
ジッパーはTHCという中国製。YKKでないのは残念でしたが、THCも1985年創業という歴史あるメーカーなのですね(江蘇利錫ファスナー株式会社)。
日本では95%以上のシェアをYKK(吉田工業株式会社)が占めていますが、中国では2000社以上のファスナーメーカーがひしめき合っているそうです。THC以外にも、、、DCL、HDS、JKJ、TBT、SAS、SAB、SAS、YQQ、YTT、XYZなどなど。アルファベット3文字のメーカーだけでもすごい数ですね。
(参考資料:ふぞくやのブログ:ファスナーはYKK。それとも○○○?)
おわりに
今回のGUとアンダーカバーのコラボ。企画3回目となりますが、毎回「服の楽しさ」を想起させてくれます。
ハイブランドとファストファッションの2極化はさらに進み、ハイファッションは庶民には手の届かない恐ろしいまでの価格帯になってしまいました。
ちょっと気合を入れればオリジナリティあふれる上質な服が、百貨店やパルコ、広島なら本通りや胡町で買えていたのは遠い昔。
そんな今、私たちに求めやすい価格で「服の楽しさ」を提供してくれるファストファッションは、私たちへの福音かもしれません。
服に無頓着なのも生き方としてアリですが、服を楽しむのもまた一興。
大量生産に伴う環境への負荷は依然として大きいですが、大企業であればこそ、その取り組みが環境や生産者に寄与できる度合いは大きいもの。
それに期待して、私たちも一枚一枚の商品をしっかり選び、愛着を持って着ていきたいと思います。