こんにちは。大人のおしゃれ塾、田中です。
今年も残り少なになってきました。
この時期になると著名なファッションブロガーさんが、自身のコスパオブザイヤー2022を発表されます。
「どれどれ」と思って読むと、H&Mのブーツだったり、ユニクロのパンツだったり人それぞれです。
なかでもバレンシアガのシャツをあげた方には驚きました。しかも2枚購入されたそうで、1枚でも16万円以上のお品ですから「お金の使い方が桁違いだな」と思いました。
その点、私のワードローブ(手持ち服)はこの10年、ほとんどがファストファッションで構成されています。そこに自作のアイテムが混ざっているといった状態でしょうか。
向上したファストファッションの商品レベル
けれどいくら安いからといって活用できないアイテムは買いません。
ファストファッションはこの10年、格段にデザイン性が向上しました。
素材に関しては合成繊維の比率が年々高まっていますが、天然繊維にはない扱いやすさもあって、市場には広く受け入れられるようになっています。
この冬、ふわふわな(かさ高な)ニットや裏起毛のパンツをお買いになった方は多いでしょう。
縫製に関しては日本は伝統的に水準が高いのではないでしょうか。ユニクロが台頭する前の量販店向けの既製服も縫製が粗雑だったという印象はありません。
なにがダメだったかというとデザインと生地です。
DCブランドが百貨店や路面で隆盛をきわめていた1970~80~90年代、商品の価格は高かったですが、生地もデザインも総合スーパーの衣料品コーナーの商品とは明らかに違いがありました。
けれど今では、ユニクロのカシミアセーターでも、パッと見、有名セレクトショップや有名ブランドのセーターとの差が目立つことはありません。
それなら有名ブランドとはいえ、セーターに6~8万円出さなくても「ユニクロでいいや」ということになるのではないでしょうか。むしろユニクロの方が色展開が多かったりして。
デザイン面でもGUやH&M、ZARAは、時を得た旬なデザインが店頭に並び、消費者の購買欲を刺激してきます。買いやすい価格で。
「一生もの」ではなく「今」をサポートしてくれるファストファッション
時代が良かったころは「この服は一生ものです」とか「いいものは長く使えます」とかよく耳にしましたが、私自身、一生ものと思って買った服もバッグも宝石も、今はほとんど処分しました。
確かに「いいものは長く」使えるのでしょうが、それは使おうと思えばの話です。時代も私も変化していきます。それらを今さら身に付けようとは思わなくなるのですね。
若い頃は「歳を取ったら服の好みは定まってくるのでは」と思っていましたが、実際はそうではありませんでした。むしろ若い頃より変化(老化ともいう)のスピードが速いので、ファッションもヘアメイクも見直し(アップデート)が必要になります。マインドの変化も大きいです。
そんな時ファストファッションは本当に有難い存在です。試着もじっくりできますし、返品や交換のシステムも整っていてストレスがありません。
なにより買いやすい価格帯!
ポイントが付いたり期間限定や値下げのサービスもあります。買い物の楽しさがオンラインや店舗で納得がいくまで味わえます。
けれど安いからといって思いついた端から購入していては失敗します。今の自分のワードローブに本当に必要かどうか、しっかり見極めてから購入しましょう。
ファストファッションは基本、デザインが若い人向けですから、大人でも使えるアイテムを見つけ出すことが大切です。
難しく感じられるかもしれませんが、あくまでも自分が対象ですから大丈夫!試着を繰り返し、時には返品することがあっても、その積み重ねが経験値を上げていきます。
なんだか先生口調になってきました笑。昨日が「大人のおしゃれ塾」のレッスンだったので余韻が残っているのかもしれません。
着こなしのちょっとしたコツ
簡単におしゃれな雰囲気を作るコツとしては、着こなしにアクセントを取り入れることです。
和え物にちょっと木の芽を添えるだけで小鉢がぐっと引き立つように、着こなしにもアクセントがあると装いが引き立ちます。
この気配りというか心遣いが装いを華やかで楽しいものにしてくれます。
先週はH&Mのセールで、バッグと手袋、ヘアバンドを購入しました。
バッグはすでに完売しているようですが、ジャカード織が印象的な小さめのショルダーッグをまず購入しました。
今シーズンは黒、グレー、茶(ベージュ含む)をベースカラーとしてワードローブを構成しているので、このバッグは無地の服のちょっとしたアクセントになります。
次はカシミア100%のヘアバンドです。
私は現在(手術を機に)グレイヘアなのですが、頭が白いと明るい色を着ると残念ながら顔や頭がボヤーッと見えてしてしまうのです。
そんな時、このヘアバンドを装着すると(耳を覆うように)頭部がキュッと引き締まって見え、なんならモードな感じさえ漂うのです笑。ちなみに×クロス部分は後ろに回して着用します。
次の写真(右下)はカシミア混のロング手袋です。(ウール 82%, カシミヤ 10% 他)
オンラインショップでは定価(¥2,499)でしたが、イオンモール府中店では半額で売られていました。
H&Mで買い物をするようになって気が付いたのですが、店舗とオンラインでは価格が違うことが何回かありました。店舗に行けばこういった嬉しい値下げ品に出会えますが、店舗にはないオンライン商品も多いので、その点、店舗は残念です。
この手袋も黒のニットキャップや今回のヘアバンドと一緒に身に付けると、互いに黒という関係性(リレーション)が作れて非常にインパクトがあります。
手首のゴム編みが長いので(10cm以上)防寒はもちろん、ちょっとレトロなというかマダムな雰囲気も作れて重宝しています。
こんなふうに、着こなしのスパイスとなるようなアイテムを投入する、それだけで装うことが楽しくなるのではないでしょうか。
周りまでその心遣い、ちょっとしたおしゃれ心に、ほっこりします。