こんにちは。大人のおしゃれ塾、田中です。
後期からいよいよ非常勤先の広島文化学園短期大学でネイルの授業を再開します。
手術から1年半、何とかこの日を迎えることができそうで、準備に取り掛かることにしました。
まずは授業の後半で使うネイルポリッシュ(マニキュア)の購入です。
ダイソー【ソンプチュー】ネイルの購入
【ソンプチュー】というマニキュアをダイソーで20本購入しました。
【ソンプチュー】は2021年の春夏に発売された「ジェル風の仕上がり」がうたい文句のフランス製のマニキュアです。
価格は1本220円とダイソーにしてはお高めですが、ボトルに高級感があり、全86色のうち、かなりの色が完売していました。ハケは太目で、
小さい自爪には使いにくいかもしれませんが、授業ではチップのカラーリングに使うのでむしろ良いかなと思いました。
写真、価格シールが付いているのが【ソンプチュー】で、他のポリッッシュは<セリア>のACシリーズです。こちらは以前の授業で購入していました。
受講生が多いのである程度、数が要ります。OPI(オーピーアイ)やEssie( エッシー)など、プロ用を使っていた時期もありましたが、価格が卸しでも1000円前後なのと、共用するとメンテナンスが大変なこともあり、100円ショップの商品に落ち着きました。
ネイル用品の点検・清拭
先週は置きっ放しになっていたテキストやネイル用品一式を取りに行きました。
持ち帰った用具は空き家が痛むのに似て、全体的に薄汚れた感じがしました。締め切ったガラス戸棚に入れていたせいか少し「くぐもった」臭いもします(涙)
こうなったら全部洗えるものは洗いました!金属部分もピカピカに磨き込みます!
綺麗になったネイル用品の一部がこちら。
バッグも洗いました。暑いのですぐ乾きます♪
思えばこのバッグ(右の上下)、ネイルを始めた時に購入したものですから20年近く前になります。無印良品の製品ですが丈夫に出来ていますね。全く欠損がありません。
左の大きなバッグはその2年後に購入したものですが、4~5年前に底のプラスチック板が砕けました。取り除いて使用していますが、それ以外は大丈夫です。
PRADA(プラダ)のナイロンバッグもそうですが、ナイロン素材はつくづく丈夫ですね(笑)
ネイルの授業設置にまつわる今となっては誰も知らない話
私がネイルを始めたのは2003年(平成15年)。
その頃の私は広島文化短大の専任教員だったのですが、2000年(平成12年)に初めてメイクの授業を学科のカリキュラムに入れました。
当時、全国の短期大学でメイクの授業を置いている学校は美容師養成の大阪・堺女子短大以外はなかったので、学科では随分反対されましたが、夏休みに集中形式で実績をつくることで切り抜けました。学生たちの評価がすこぶる高かったからです。
この流れで3年後にネイルの授業を入れることにしましたが、その時には誰も反対する人はなくなっていました。
服作りがメインだった旧来のファッション教育を「よりトータルなものに」というスタイリング重視の方向性を学科の全員が理解してくれるようになりました。
最初、ネイルの授業も集中形式で非常勤の先生にお願いしていたのですが、私自身がネイルスクールに通い資格(検定)も取得することで、2004年にはネイルの授業を一般の時間割に組み入れることができるようになりました。
ネイルスクールPur(ピュール)の思い出
私が習ったのはPur(ピュール)の岩下陽子先生です。岩下先生は日本ネイリスト協会認定講師の草分け的存在で、今も中区大手町でサロンとスクールを運営されています。
先生にはマンツーマンでご指導いただきました。
おかげさまで、ネイリスト検定2級に続き、1級も合格しました。(当時は3級は飛び級できました)
ネイリスト検定1級ではスカルプチュアネイルを5本、チップオーバーレイを2本、そしてミックスメディアアートといって、立体や平面装飾を盛り込んだアートを1本、時間内に完成させなくてはいけません。
アートは10分かそこいらで花びら1枚から作って組み立てます。サンプルをたくさん作って練習しました。
左のハイビスカスはこれに「めしべ」が付くのですが、ケースに投げ込んでいたら無くなってました(笑)
文化短大での授業はネイリスト検定でいえば3級レベルですが、やはり最上級の1級は持っておかなければ指導者としてどうなんだろうと思い受験しました。
仕事帰りや休みの日に、長いときは4時間ぶっ遠しで指導を受けたものです。先生も本当に付きっきりでよく見て下さいました。
当時のネイルサロンはスカルプチュアのメニューはありましたが、ケア&カラーのお客様が多かったです。岩下先生のサロンにもOPI(オーピーアイ)のマニキュアのボトルがズラーっと並んでいました。
その中の1本をレッスンでお借りことが時々ありましたが、使用後はボトルの口と、ハケの軸と毛先を除光液を含ませたキッチンペーパーでしっかり拭き取って戻すよう厳しく指導を受けました。でないと液がすぐにドロドロになるからです。
ボトルの口も「ガビガビ」に固まってそこから空気が入りやすくなり悪循環となります。
たとえ100均のマニキュアでも大事に扱うとサラサラな状態がキープされ塗りやすさが違ってきます。
ジェルネイルの日本上陸と普及
現在、ネイルサロンのメニューといえば、ほとんどがジェルネイルな世の中になってきました。
私がネイルの勉強を始めた2003年頃、「カルジェル」や「バイオジェル」という南アフリカ原産のジェルネイルの噂を耳にするようになりました。
ジェル素材を紫外線に当てると硬化するしくみで、スカルプチュアと違って軽いですし、硬化後のサンディング(削りと磨き)が不要な点が画期的でした。当時、ジェルの選択肢としては、輸入物ではカルジェル、バイオジェル、国産ではibdジェルくらいではなかったかでしょうか。
私はスクールではibd(アイビーディー)のジェルで習いました。
ibdはハードジェルで硬化後はやはりサンディングが必要でしたが、輸入物のカルジェルやバイオジェルはサンディングが不要で、分類上ハードジェルに対してソフトジェルと呼んでいました。
「バイオジェル」の使い方については福岡まで行って講習を受けました。今となっては懐かしい思い出です。
スカルプのようにサンディングによるダスト問題(吸い込みによる呼吸器への影響)がなく、その点は非常に優れていると思いましたが、出来上がったフォルム(かたち)がスカルプのようには「シュッ!」としておらず、ぽってり丸くて素人っぽいと思いました。
今ではそのぽってりした柔らかさが受けているようですけれど(笑)
当初は海外から輸入していたジェル商材も、国内で生産する企業が増え、徐々に日本産の商材がサロンに浸透していくようになりました。それとともに商材の仕入れコストが下がり、施術メニューの単価を安くすることができるようになり、ジェルは一気にネイルサロンにとどまらず、セルフネイルの世界にまで広まっていきました。
現在ではさまざまな「日本ブランドの商材」を使ったジェルネイルが人気の中心になっています。その数の何と多いこと!
日本ネイリスト協会では、2011年よりジェルネイルの「初級試験」を開始し、2013年には「上級試験」2014年には「中級試験」をスタートしました。
今や本家のネイリスト検定を受けずにジェルネイル検定を受ける人もあり、資格に関するこれまでの考え方にも変化が生じています。
私はやはりプロを名乗るのであれば、ネイリスト検定できっちり基本は押さえてほしい気はします。
次の写真はネイリスト検定3級、2級でも必要なアクリル絵の具を使った平面アート(フラットアート)です。
こういった平面での表現力と、スカルプチュアネイルのような立体としての造形力が備わってこそ、ジェルネイルでも美しさを極めることができるのではないかと個人的には思っています。
授業での後期からの取り組み
じつは今年の7月からInstagram(インスタグラム)を始めました。
きっかけは、後期からのネイルの授業で「リール動画」を使おうと思ったからです。
ネイル(爪)はメイク(顔)と違って、教師の施術(デモンストレーション)が遠くの学生には見えにくいのです(涙)
コロナ前は、ホワイトボードで全体説明後、学生たちの間を回ってデモをしていましたが、学生の手指を使った施術は感染リスクが高いです。
教師の施術をリアルタイム、もしくは保存しておいたものをスクリーン(モニター)で再生するという手もありますが、如何せん文化短大のモニターでは、大きさと解像度が不足気味で努力の割には効果が薄いと感じました。
だったら教室はすべてWi-Fiが整っていてスマホ環境は抜群だし、イスタグラムを使えばいいのではと思うようになりました。C-Learningというオンラインでの学習支援システムも導入されているので、それもあわせて活用したいと思います。
そんなわけで、まずはネイルアートから順次、投稿を始めました。
それが一段落ついたら次はいよいよリール動画です!
爪をやすりで削るところから始めるので、今、爪、伸ばし中です(笑)
追記
その後リール動画、完成しました。苦戦した状況はこちらです。
ネイルケアの大切さについてはぜひこちらの記事をご覧になってくださいね!