大人のおしゃれ塾、田中です。
いよいよ「大人のリメイク教室」本日が最終回となりました。
思えば昨年の7月以来、夏期講座、秋期講座、冬期講座と、7か月にわたって下岸優子先生にレッスンしていただきました。
下岸優子先生は、宝塚造形芸術大学(現宝塚大学)ファッション科、ミラノマランゴー二服飾専門学校をご卒業後、ミラノのヴィンテージショップとのコラボでリメイク作品を発信してこられました。
アンテプリマ、ケイタマルヤマのデザイナーを経て、現在は、自身の動くアトリエ“サルトリア・ユウコ”で、広島とミラノを行き来しつつ仕立て屋として活動中でいらっしゃいます。
広島文化学園短期大学では、非常勤講師として、リメイクの授業を7年間ご担当いただきました。先生を非常勤講師にスカウトしたのが、当時、専任教員だった私というご縁です。
自分の手で何かを創り出すことは、私たちに大きな喜びを与えれくれます。そんな下岸先生のレッスンを受講して、受講生のみなさんからは「作ることが身近になった」「服作りの楽しさがわかった」「楽しかった!」などのお声をいただきました。
下岸先生からも「生徒さんと和気あいあい”ゆっくり楽しみながら作る”を満喫できて私も満足です。この素晴らしい機会を与えて下さり本当に感謝しています。生徒さんの頑張りように私も元気をもらいました。」とのお言葉をいただきました。
本当に下岸先生には、文化短大の時から素晴らしい授業をしていただき感謝しています。ありがとうございました!
記念撮影
授業最後には記念撮影をしました。
みなさんをお撮りした後「先生も入ってください」とお声がかかり、「ええ~私もですか~」とか言いながら、しっかり真ん中に入っています(笑)
下岸先生は左から二番目、ピンクのワンピースをお召しになった方です。ワンピースはもちろん先生のオリジナルです。
他にも本日参加できなかった受講生さんが4人おられます。
おしゃれ塾は本当に小さな塾ですが、それでもここで新しい出会いがあり、交流の輪が芽生えたということは、しみじみ嬉しく感慨深いです。
それでは最後にリメイク教室のみなさんの作品をご紹介しますね!
作品紹介
作品1
まず最初は、ミニ丈で着なくなったデニムのワンピースのリメイクです。
別布を裾に足して着丈を確保!着やすい丈になりました。さらに花柄のデニム素材(珍しい生地ですね~)の花柄部分を切り抜いてアップリケしています。完全に縫い付けず立体感を出しているところがポイントです!!
作品2
次は羽織りのリメイク。
裏地がとても素敵な柄なので、羽織の裏側をそのまま表として使っています。袖部分はカットしていますが、身幅分が肩から下がってくるのでフレンチスリーブ風になります。黒のタートルネックのセーターの上などに羽織ると一段と素敵ではないでしょうか。
作品3
次はスカートのサイズ直し。
両端に深緑のタータンチェックを差し込んでサイズを大きくしました。両サイドの縦ラインの効果で、ゴブラン織りスカートも引き締まって見えます。
作品4
次はニットのお直し。
袖丈と着丈が中途半端で着ていなかったのですが、襟、袖、すそに、ふわふわのファーを付け、メリハリのある暖かコートに変身させました。ボタンも2種類使ってアクセントにしています。
作品5
作品6
作品7
丈が短くなったワンピースのリメイク。
麻のワンピースに同素材のチェック柄のたっぷりギャザーフリルをプラスして、着丈もちょうどよくなりました。シックなグレーの生地を選んだので、ボリュームを出しても甘くなりすぎません。
作品8
キモノをほどき、4枚はぎのフレアースカートにしました。黒地に大きな花柄が映ていますね。
作品9
次の作品は、ウエストのサイズ直しです。
こんなオシャレなワンピースがサイズが小さくなって着ないままになっているのは「もったいない」ことで、ウエストのダーツ(つまんで縫った部分)を調節し、美しいラインが出るようにしました。ジャンパースカートとして着用されるようですが、このまま着用されるのも良いですよね。上に毛皮のコートを羽織ったり。私の妄想(笑)
作品10
次の作品はワンピースのリメイクです。
このワンピース、じつは受講生さんのお母様のもので、もう長い間着ていなかったそうです。元々あった肩の切り替えに続けて、見ごろにも切り替えをして、スッキリ細身効果をねらいました。袖も長めになり、気になる腕も優しくカバーできます。切り替え部分の布地は、上品な白い綿レースで本通りの生地屋「多山」で購入されたそうです。
お母様も我が子からのプレゼントに大感激、とても喜ばれたそうです。授業担当の下岸先生も「私も嬉しいです!」と顔をほころばせておられました。
作品11
次の作品もワンピースのリメイク。
長身の受講生さんには丈が短かったそうで、同素材の麻で裾の部分を足すことにしました。
リメイク前↓
リメイク後↓
ポケットがあると便利なので、片側につけてアクセントになるようにもしています。アシンメトリーなバランスが素敵ですね。
おわりに
リメイクはアイデアが勝負です。
技術力が高ければ高いだけの作品ができますが、技術力がなくても、アイデア次第で楽しい作品ができ上がります。
手作り作品は製作上、いろいろ反省点は多いものですが、そこにこだわりすぎて「作品の自己評価を下げる」のはもったいないことです。
売り物(商品)ではないのですから、既製のものにはない、手作りならではの温かさを大切に、晴れやかに(笑)お召しになってくださいね!